【MLB】 バーンズ獲得のDバックス 先発投手をトレードの可能性 ドジャースの強力ライバルに
今オフNo.1投手のコービン・バーンズをかっさらい、今季のプレーオフ逸の雪辱を期すダイヤモンドバックス。バーンズの加入によって、残りのオフシーズンでさらなるビッグムーブを起こす可能性も出てきている。来季も、大谷翔平、山本由伸擁するドジャース、ダルビッシュ有、松井裕樹擁するパドレスの強力なライバルとなること間違いない。 【特集】2024年オフシーズンの移籍情報まとめ 期せずして今オフNo.1投手を競り落とすことになったダイヤモンドバックスにとって、実は先発投手は補強ポイントではなかった。ダイヤモンドバックスは既にエースのザック・ギャレン、ベテランのメリル・ケリー、エデュアルド・ロドリゲス、ジョーダン・モンゴメリー、そして若手のブランドン・ファート、ライン・ネルソンといった強力な先発ローテを揃えていたからだ。 この内、今季21先発で防御率6.43と期待を裏切り、2250万ドルの高額年俸を残すモンゴメリーには、今オフの間トレードの噂が絶えない。そして、バーンズの加入によって先発投手はさらに余ることになり、モンゴメリーをはじめ先発投手のトレードの可能性は高くなっている。 来季限りで契約が切れるギャレンとケリーもその限りではないはずだ。特にエースのギャレンとは契約延長に合意できる可能性は低く、チームはクオリファイング・オファーの補償のみで来オフにギャレンを失うかもしれないからだ。昨オフに似たような状況にあったのがブリュワーズと他ならぬバーンズだった。ブリュワーズは契約を1年残した状態でバーンズをトレードで放出。しかし、再建モードに入ったわけではなく、バーンズの対価として獲得したジョーイ・オルティーズを戦力化し、地区優勝を成し遂げた。 しかし、ダイヤモンドバックスは今のところギャレンとケリーを放出する可能性は低いようだ。「アリゾナ・セントラル」のニック・ピエコロ記者によれば、ある球団の情報筋がダイヤモンドバックスは来季の優勝を目指しており、先発ローテー上位の投手をトレードする可能性は低いと示唆しているという。 こうなってくると、モンゴメリー放出の動きはより加速するかもしれない。今やバーンズと球団史上最高額で契約したミドルマーケットのダイヤモンドバックスにとって、モンゴメリーの年俸を浮かせることの重要性はより高まっている。モンゴメリー放出で浮いた分、あるいはモンゴメリーの対価から、課題であるブルペンの補強を行えれば、ダイヤモンドバックスはより完成されたチームになるだろう。さらに戦力を増強させているディフェンディングチャンピオンのドジャース、ウィリー・アダメスを獲得して積極補強中のジャイアンツ、そしてバーンズを獲得したダイヤモンドバックスと、ナ・リーグ西地区は来季も激戦区となりそうだ。