バーベキューシーズン到来 食中毒を防ぐには?
調理時に気を付けることは?
◎クーラーボックスから食材を出したら、すぐに調理 クーラーボックスを頻繁に開けると中の温度は上がってしまうため、開け閉めは最小限に。また、出した食材は放置せず、すぐに調理をしましょう。 ◎食材は中まで十分に加熱する バーベキューで発生する食中毒の多くは、生焼けの食材を食べたことが原因。火の通りをよくするには、肉などは薄くスライスしたものを使うのが理想です。塊肉や冷凍肉、骨付き肉などは、強火で焼くと表面は焼けても中まで火が通っていないことも。アルミホイルで包んで蒸し焼きにするなど、必ず中心部まで熱を通す焼ける工夫をしましょう。 ◎生の肉などを扱ったトングや箸で調理済みの食材に触れない 生の肉などを扱ったトングや箸にも食中毒菌は付着します。生の肉などを扱うものと焼いた後に取り分けるもの、食べるときの箸を使い分けることが大切です。また、焼きあがった肉や魚を脇に寄せ、その横で生ものを焼き始めるのと、焼きあがった肉などにも食中毒菌が付着する原因に。焼きあがった食材は、皿などに移しましょう。 「出発前の下準備、バーベキューでの調理中に共通して注意すべき点は、石鹸でよく手を洗うことです。ただし、十分に洗ってもシワなどの中に菌が潜んでいることもあり、手を介してほかの食材に細菌を付着させてしまうことも。素手で食材を扱わないようにしましょう」 抵抗力の弱い高齢者や子どもの場合、食中毒の症状が悪化して命を落としてしまうこともあります。正しい知識を身につけて、楽しく安全にバーベキューを楽しみましょう。 (南澤悠佳/ノオト、取材協力/東京都福祉保健局)