フランス、大統領は新首相探し開始-新内閣も同じ困難に直面へ
マクロン氏の政党「再生(RE)」のメンバーで退陣する内閣のエコロジー移行・エネルギー担当相を務めるパニエリュナシェ氏は5日RFIラジオで「『共和国戦線』の政党に責任ある行動を呼びかける」とし、「前進する能力、政治的利益や見せかけの先にあるものを見る能力がわれわれにあることを示さなければならない」と語った。
現在の混乱の根源は、欧州議会選挙での大敗から立ち直ろうと、マクロン氏が6月に議会を解散し、前倒してで総選挙を実施したことにさかのぼる。
選挙ではルペン氏のRNが議会最大政党となり同氏はフランスで最も影響力のある実力者となった。
下院は、大統領を支持する弱体化した中道派、ルペン氏率いる極右、主流の社会党と極左の「不屈のフランス」を含む左派連合の3ブロックに分裂した。新たな議会選挙は来年7月まで実施できない。
ルペン氏は、この行き詰まりを打開しフランスが前進できるよう、マクロン氏に辞任するよう圧力を強めている。
「公的行動やフランスの運命を自身のプライドの犠牲にできるかどうかを決めるのは、マクロン氏の良心だ」と4日夜の討論で述べた。
マクロン氏は2027年の任期満了までは辞任しないと明言しており、同氏を無理やり辞めさせることはできない。世論調査によると、次期大統領選ではルペン氏が最有力視されている。
原題:Macron Begins Search for New French Premier as Barnier Falls (1)(抜粋)
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Kavita Mokha