天心「やったぞー!」リング上で大号泣「武尊選手がいたから強くなれた」
「THE MATCH」(19日、東京ドーム) キックボクシングRISE世界フェザー級王者の那須川天心(23)=TARGET/Cygames=と、K-1ワールドGPスーパーフェザー級王者の武尊(30)=GYM SAGAMI-ONO KRESTが対戦。注目の対決は天心が5-0で判定勝ちを飾った。 【写真】号泣は2人だけじゃない 手で顔を覆って涙するラウンドガール 試合後、号泣した天心はリング上で「やったぞー!」と歓喜。そして、「武尊選手と満員の東京ドームで戦えておれ、幸せ。武尊選手がいたからこそここまで強くなれたし、キックボクシングを続けられた」と、ライバルに感謝した。8年越し、対戦実現までの道のりを「恋人みたいな感じで好きになったりふられたり」とも表現した。 キックボクシングはこれで42戦無敗。ボクシングに転向となるが「あ、キックボクシング終わりだ、今日で終わりなんですよ。今日で引退なんですよ。今日勝って初めて俺、自分で強いって思えました。おれ、幸せです」と実感に浸った。 試合は開始から緊迫感を漂わせ、天心が積極的に攻撃。右ジャブ、前蹴りを的確に当て、主導権を握った。そして、1回終了間際に強烈な左フックでダウンを奪った。天心は左拳を突き上げ、大きくうなずいた。 劣勢の武尊は2回、天心を抱え込んで投げてしまい、天心が苦悶の表情。天心は「反則だよ」とつぶやき、武尊には口頭注意が与えられた。 3回は壮絶な打ち合い。最後まで戦い、ゴングが鳴ると、両者がっちり抱擁した。試合後は両者涙。武尊は号泣しながらファンに頭を下げ続けながら退場した。 この大会はABEMAが有料配信(https://abe.ma/3mnrkZu)。著名人も多く駆けつけ、会場は5・6万人の超満員となった。