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ゴタゴタ続く阪神の不祥事を在阪メディアが率先して報じない「本当の理由」

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日刊ゲンダイDIGITAL

 3月の藤浪らのコロナ合コンに始まり、ゴタゴタが続く阪神。先日は選手による内規違反の外食が発覚し、揚塩球団社長が今季限りで辞任することになったが、矢野監督も会食騒動を起こすなど、もうメチャクチャだ。 【写真】記者会見で頭を下げる揚塩球団社長  とはいえ、次々と明るみに出る不祥事について、在阪メディアはなぜかおとなしい。コトが発覚した後に多少の批判をすることはあっても、自ら率先して不祥事を報じることはない。阪神OBが言う。 「矢野監督の会食騒動は、選手、関係者に知れ渡っている話。しかし、在阪メディアは知っていたとしても書けない。阪神は以前から批判的な記事を書いた社を取材禁止にすることがあったが、特に近年はその締め付けが厳しくなっているともっぱら。選手のトラブルに関する記事やストーブリーグの取材自粛を要請、記事の見出しへの抗議など、より抑圧的な対応を取っている。今年はコロナ対策によりメディアは選手の個別取材ができず、コメント取りは球団の差配に頼る必要がある。出禁になれば商売あがったりなので、なおさら“忖度”せざるを得ないのではないか。在阪メディアは萎縮する一方です」 ■「近年の阪神にはビジョンが全く見えない」  野球ファンの作家・吉川潮氏が、「一連のゴタゴタは阪神の自業自得なのに、取材を規制しようというのは本末転倒で時代遅れ。何の反省も改善もしていないのと同じです」と言えば、スポーツジャーナリストの谷口源太郎氏は「今の阪神は非常に不健全な状態にあると思う」と、こう続ける。 「プロ野球が社会的に影響力がある存在だと認識していれば、ファンやマスコミから厳しい批判を受けるのは当然、という自覚にもつながる。プロ野球の球団は常に自己検証をしながら、ファンに対して恥ずかしくないチームづくりを積み重ねるしかない。しかし、阪神は近年、どういうチームをつくろうとしているのか、全くビジョンが見えない。監督の采配、選手のプレーのお粗末さはもちろん、規律すら守れない。社長が一連の騒動の責任を取って辞任するが、何がダメで、何を見直すかという指針も見えない。社長辞任で不祥事の責任を取ったつもりでいるのでしょうが、細かい取材規制も含め、非常に場当たり的対応に終始していると言わざるを得ません」  さらに谷口氏は続ける。 「阪神は昔から勝っても負けても多くのファンが支えている。親会社の幹部もフロントもその人気にあぐらをかいているから、それを盾に批判を許さないというゴーマンな姿勢になっているのでしょう。メディアが萎縮することで選手、首脳陣は社会的に行動をチェックされていることに無自覚になり、もともとの大甘体質が助長。さまざまな不祥事を引き起こすのでしょう」  くさいものに蓋をしようとし続ける限り、阪神はダメ虎から抜け出せない。

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