商船三井クルーズ 新ブランド船を横浜で引き渡し。「日本の船旅を提供」
「MITSUI OCEAN CRUISES」を運営する商船三井クルーズ(向井恒道社長、本社・東京都港区)は25日、2023年3月に米国シーボーン・クルーズから購入した「シーボーン・オデッセイ」の引き渡しセレモニーを横浜港に接岸した同船内で行った。 セレモニーでは関係者があいさつ。その後、新船名となる「MITSUI OCEAN FUJI」の船旗を掲揚するフラッグチェンジセレモニーを開き、新たな航海の幕開けを祝った。式典の終了後は船内見学会を実施した。 シーボーン・オデッセイは09年に建造した3万2000総トンの客船。15年間の就航期間でこれが横浜港への初入港となった。「MITSUI OCEAN FUJI」は、「にっぽん丸」を運航する商船三井クルーズが23年に立ち上げた新ブランド「MITSUI OCEAN CRUISES」の最初の投入船。7種類の客室は全て海を望むスイートルームとなる。 引き渡しを行った船体は改装の後、約2カ月後の12月1日に船名を「MITSUI OCEAN FUJI」に変え、新たに横浜港から運航を開始する予定。同社を代表してあいさつした山下晶一朗取締役は「多くの乗船客に愛されてきた船を引き継ぎ、美しい日本の船旅を提供していく」と新船への期待を込めた。
日本海事新聞社