猛暑の影響で生育遅れ 「越前水仙」つぼみ小さく 出荷の時期迎え、栽培農家“困惑” 南越前町・河野地区
FBC福井放送
正月用の切り花として人気が高い福井県の花「越前水仙」が、夏の猛暑の影響で生育が大幅に遅れています。出荷のピークは年明けになる見込みで、栽培農家も困惑しています。 南越前町の河野地区。本来なら出荷の時期を迎え、斜面を生い茂るはずの越前水仙は背丈が低く、一部では山肌も見えています。 ■栽培農家 「本当は一面ずっとスイセン。歩くのも困るぐらい。暮れのお正月にと思ったけど、要望には応えられないと思う」 スイセンは正月用の切り花として、つぼみの状態で出荷しますが、まだ膨らみも小さく、生育は3週間ほど遅れていると言います。出荷を前に生産者が集まってスイセンの規格を確認する目ぞろえ会もまだ開かれていません。 ■栽培農家 「自然には勝てない。雨と暑さとで何十年とやっているけど、去年初めてこんなに遅かった。そしたら今年もうひとつ遅い」 JA福井県によりますと、越前水仙は例年ですとこの時期3万本ほどを出荷しますが、今シーズンは2割以下にとどまっていて、ピークは年明けとなる見込みです。 なお、今週末の水仙まつりで来場者に限定で配られる越前水仙は、ハウス栽培のもので対応するということです。