結婚せず、経済的にも依存しない関係で、子どもを産みました。我が子を抱いて思うこと。
結婚はもういいけど、子どもは産めるものなら産んでみたいーーー。 結婚せず、経済的にも依存せず、恋人との関係も維持しながら、出産・子育てに挑戦したPR会社・Kiss and Cryの代表の落合絵美さん。 我が子を抱いて考えた「しあわせのカタチ」とは?ハフポスト日本版に寄稿しました。 【文:落合絵美 編集:榊原すずみ/ハフポスト日本版】 -------------------
■妊娠、でも結婚は一切考えず
20代前半で結婚・離婚を経験しました。直接の原因は夫の病でしたが、上手く支えられずに夫婦関係が破綻したのは、私の未熟さも原因だったと思っています。「いくら愛があろうと、誠実だろうと、身体も心も移り変わるのが人間。結婚という契約で誰かの人生を縛るのは無理があるんじゃないか」。そう考えた私は、以来あれこれ恋愛はするものの、家庭を作ることには消極的でした。 ひとまず自分の足でしっかり歩いて行けるようになろうと決めて、自分なりにがむしゃらにやってきました。2018年に個人事業主として独立し、2020年からは株式会社として活動しています。 仕事が楽しくて楽しくて、文字通り朝から晩まで働いてきました。「(恋人など)誰かと見る景色は美しいかもしれないけれど、一人でしか見れない高みもある」というのは、一番忙しかった頃に私がよく言っていた言葉です。 そんな私が妊娠に気づいたのは2019年の秋。過去の経験もあって結婚は一切考えませんでしたが、産むというのは1ミリも迷わず即決しました。「一人でできる限り高く飛ぼう」と思っていた自分が、「子どもを抱えて飛ぼう」と一瞬で方針転換できたのは、「結婚はもういいけど、子どもは産めるものなら産んでみたい」という思いがあったからです。結婚と出産は、私の中で別の話でした。かくして、結婚せず、経済的にも依存せず、恋人同士という比較的ラフな関係を維持しながら、出産・子育てに臨む私の挑戦が始まりました。