エミレーツ航空、A380にプレエコ 新仕様機に56席
エミレーツ航空(UAE/EK)は、総2階建ての超大型機エアバスA380型機のプレミアムエコノミーを現地時間12月29日に発表した。独ハンブルクから現地時間24日にドバイへ到着した機体(登録記号A6-EVN)が初の搭載機で、2021年から2022年に受領する残り5機のA380もプレエコを設けた4クラスの新仕様になる。 【エミレーツ航空A380のプレミアムエコノミー】 プレエコは、メインデッキ(1階)に2-4-2席配列で56席設けた。シートピッチは最大40インチ(約101.6センチ)、シート幅は19.5インチで、個人用モニターは13.3インチ。リクライニングすると、ゆりかご型のポジションになり、体を十分に伸ばせるという。 ビジネスクラスと同様のウッドパネルを取り入れ、6方向に調節可能なヘッドレスト、カーフレスト、フットレストを備えた。充電用コンセントを使いやすい位置に設け、広いダイニングテーブルやサイドカクテルテーブルを用意している。また、プレエコ用ラバトリー(化粧室)は3カ所設けた。 プレエコを設けた新仕様機は、アラブ首長国連邦の国樹「ガフ」をモチーフとし、投入路線は今後数週間以内に発表するという。また、2023年に就航予定のボーイング777Xの一部にもプレエコを設ける予定で、既存のA380の改修も検討している。
Tadayuki YOSHIKAWA