〝玉木旋風〟衰えず 蟄居閉門中も絶えない露出 立民から「静かにすべきだ」と嫉妬の声も
自らの不倫問題で役職停止処分中にもかかわらず、国民民主党の玉木雄一郎代表の露出が増えている。X(旧ツイッター)では看板政策の「年収103万円の壁」の引き上げなどのため自民、公明両党に圧力をかけ、党側を側面支援した。事務所にはテレビ局の出演依頼が途切れず、〝玉木旋風〟は衰えていない。 「今後もブレずに政策本位で進みます」。13日午後、玉木氏が令和6年度補正予算案に賛成した経緯などをXで紹介すると、閲覧数は4時間足らずで40万回超となった。 玉木氏は4日、自身の不倫問題を受け、党倫理委員会から3カ月間の役職停止処分を言い渡された。玉木氏は国民民主の「広告塔」でもあり、党の発信力が衰えるとの見方もあったが、それは杞憂に過ぎなかった。 謹慎中ながら、榛葉賀津也幹事長から「一議員としてどんどん発信してほしい」とのお墨付きを得た玉木氏は、自公との協議が大詰めを迎えた6日にはXに「不誠実な対応が続くならとても補正予算に賛成できない」と投稿し、与党側を揺さぶった。 人気は衰えず在京キー局以外からも引っ張りだこで、玉木氏は周囲に「今後は関西ローカルなどへの出演も増やしていく」と意欲を燃やす。 榛葉氏は13日の記者会見で「玉木氏は止まると死ぬ。永田町の回遊魚だ」と評し、泳ぎを止めると死んでしまうマグロなどになぞらえた。 もっとも玉木氏が今も注目を集めるのは、「玉木氏頼み」という党の体質の裏返しでもある。立憲民主党関係者は「蟄居閉門中の身は家の中で静かにしているのが筋だろう」と「玉木人気」をねたんだ。(永原慎吾)