Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

交流広げる「マスク地蔵」 金沢の祥瑞寺 お供え次々

配信

北國新聞社

 神野2丁目、曹洞宗祥(そうとうしゅうしょう)瑞(ずい)寺(じ)そばに立つお地蔵さんの囲いが今月上旬、新調されたのをきっかけに、次々と「お供え」が寄せられている。1体ずつに白い布マスクが施され、赤い帽子がかぶせられ、赤い前掛けも着けられた。ついにはアジサイも手向けられるように。穏やかな表情の「マスク地蔵」が、住民の交流の輪を広げている。

 お地蔵さんは県道そばに9体が立つ。もともとは木造の囲いに覆われていたが老朽化が進んでおり、祥瑞寺の総代を務める北本繁さん(70)=神野3丁目=が古希の記念にコンクリート製で建て直した。

 改修で、県道からお地蔵さんの姿が見えるようになった。妻久已(くみ)さん(62)がそれぞれのお地蔵さんに合わせた白い布マスクを手作りして着けると、一気に住民の目を引きつけるようになった。

 マスクとほぼ同時期に、町内のお年寄り有志は、赤い帽子や前掛けを手作りしてプレゼントした。久已さんによると、今では知らぬ間にアジサイなどが供えられているといい「気持ちがうれしい」と笑顔を見せる。

 子どもたちにもお参りに来てほしいと、23日にはお地蔵さんに向かって唱える「地蔵真言(じぞうしんごん)」を平仮名で記した看板を北本さんが掲げた。

 近所に住む北川澄子さん(86)は「お地蔵さんの前に来ると自然に手を合わせたくなる。今では心のよりどころ」と目を細める。北本さんは「子どもから大人までお参りに来てもらい、後世につなげていきたい」と語った。

北國新聞社