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ウォルマートが始める有料会員サービス「Walmart+」とは。Amazonプライムとの差別化のカギは「実店舗」

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ネットショップ担当者フォーラム

専門家達によると、Walmart(ウォルマート)がこれから始める有料会員プログラム「Walmart+」は、アマゾンのAmazonプライムとは異なるサービスを提供する予定です。Amazonプライムと差別化することには意味があるでしょう。  

競争が激しいスピード配送サービス

Bloombergによると、「Walmart+」は、2019年にスタートしたウォルマートの食品配送サービス「Delivery Unlimited」の拡大版になるそうです。 「Delivery Unlimited」は、Instacart Express(※編注:買い物をする人とスーパーマーケット、配達者をネット上でマッチングし、商品を最短2時間で届ける仕組みを提供するサービス)、Target(ターゲット)のShipt(※編注:主要小売業者と連携し、アプリを通じて食料品を当日配送するサービス。友人宅など、配達先指定も可能)、AmazonのPrime Nowなど、他のスピード配送サービスと競合しています。 当初はヒューストン、マイアミ、ソルトレークシティー、タンパにある200店舗のみで提供していましたが、その後1400店舗に拡大しました。「Delivery Unlimited」の会員費用は、年額98ドルまたは月額12.95ドル。15日間の無料トライアルを利用してから会員になることができます。また、会員にならなくても、オーダーごとに配送料金を支払うことも可能です。 Walmartのチーフ・カスタマー・オフィサーであるジャニー・ホワイトサイド氏が、「Walmart+」の開発と展開の陣頭指揮を執っていますが、それ以上のことはわかっていません。Walmartの広報担当者は、「Walmart+」の計画を認めましたが、詳細についてはコメントしませんでした。  

Amazonから顧客を奪うという発想ではない「Walmart+」

Consumer Intelligence Research Partners社の推計によると、2005年にスタートしたAmazon Primeの全米の会員数は2019年12月時点で、1億1200万人でした。データ分析会社Kantar社のマーケットインサイト担当ディレクターティム・キャンベル氏は、「Walmart+」は全米に浸透しているAmazonと差別化し、消費者がAmazonプライムと「Walmart+」の両方の会員になりたいと思わせることが大切だと話します。 ┌────────── Walmartは不利な立場に置かれていますが、このプログラムを大規模に成功させたいのであれば、困難な戦いに直面することも理解しています。Walmartが短期間でPrimeの独壇場に対抗できるようなサービスをスタートするとは思えません。「Walmart+」は収益を上げ、ロイヤルティを高めるための、Walmartが行う多くの取り組みの中の1つだと考えています。(キャンベル氏) └────────── Amazonが提供していない、あるいは提供できない特典を提供する必要があります。たとえば、Walmartの5,000以上に及ぶ広大な店舗ネットワークや関連店舗のどこかの店で買い物をする際に使える割引などです。これは、物理的な店舗数が数百店舗と限られているAmazonにはまだ真似できないことです。 小売マーケティング会社RSR Research社の共同創設者で経営パートナーでもあるポーラ・ローゼンブラム氏によると、「Walmart+」がAmazonプライムとは異なる特典を提供するのは、ほぼ確実だそうです。 たとえば、Walmartがストリーミングコンテンツの制作や提供を始めることはないでしょう。Walmartはすでに2010年に買収したストリーミングビデオサービス「Vudu」を所有していますが、このサービスは現在売りに出されている模様です。