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FDA、日本アルプス縦断フライト 悪天候で富士山遊覧を変更

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Aviation Wire

 フジドリームエアラインズ(FDA/JH)は9月20日、上空から富士山を眺める「富士山遊覧フライト」を県営名古屋空港(小牧)発着で実施した。愛知県内やFDAの就航地である青森県、島根県など全国から70人が参加したが、富士山周辺の天候が悪化したため、急きょ飛行ルートを長野・富山県方面へ変更。乗客は日本アルプスの雄大な山々にカメラを向け、しきりに窓をのぞき込んでいた。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で航空需要の回復が見通しにくい中、FDAは遊覧飛行を含む旅行商品を事業の柱の一つとして育成していく。  20日の遊覧飛行には、銀色をまとったFDAのエンブラエル175(E175、登録記号JA10FJ)を使用。JH3776便として運航した。小牧を午後1時24分に離陸し、当初は富士山上空に向かう予定だったが、周辺が厚い雲に覆われたため、安全を考慮して周遊を断念。長野県飯田市付近で進路を北にとり、赤石・木曽・飛騨山脈の日本アルプスをほぼ縦断するようなルートに変更した。  同機は長野県松本市などを経由して富山市上空に達した後、小牧に向けて南下を開始。午後2時36分に小牧へ着陸して1時間12分のフライトを終えた。  和歌山県から夫婦で参加した女性(54)は、「天候を心配していたが、アルプスの山々を見られてよかった」と話していた。今回の遊覧フライトには10代の子供を含む家族連れや若いカップルなど70人が搭乗。先着順となったこの日のチケットは発売から約7分で売り切れ、追加発売した21日のフライトは約3分間で完売した。  操縦かんを握った福田浩之機長(38)は、「雲に入らない高さの1万7000フィート(約5182メートル)に固定して飛ぶなど、景色が見えやすいように工夫した」と話した。時折機内アナウンスで日本アルプスの山々を紹介した副操縦士の副島弘樹さん(28)は、「FDAをよりたくさんの方に知っていただき、利用してもらえたら」と思いを述べた。  FDAは年間約1500便のチャーター機を運航する特徴を生かし、遊覧飛行や地元観光を組み合わせた旅行商品を強化している。すでに数年前から静岡空港を拠点に遊覧飛行を実施しており、今後は神戸や松本を発着する遊覧飛行も検討していくという。  20日は小牧の格納庫で、客室乗務員の訓練施設や機内のコックピットなどを見学するオプショナルツアーも初めて実施。21日も同様のツアーを予定している。旅行代金は現地集合の場合、2人利用で1人あたり2万1000円。政府の観光支援事業「Go To トラベル」の補助を適用すると1人あたり1万4000円の負担となる。  航空各社は、新型コロナの影響で運休が相次ぐ中、地上待機となっている機材を活用しチャーターを実施することで、収入源の確保を狙う。全日本空輸(ANA/NH)は総2階建ての超大型機エアバスA380型機「FLYING HONU(フライング・ホヌ)」による遊覧飛行を実施しているほか、日本航空(JAL/JL、9201)も9月26日に成田を発着する周遊チャーター「空たび 星空フライト」を企画。スターフライヤー(SFJ/7G、9206)は小型プラネタリウムを機内に持ち込み、上空で鑑賞する企画フライトを10月17日に開催する。

Kaname SUGIMOTO

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