佐賀県立博物館で「埴輪チェキ会」 担当者「まさか企画が通るとは」
佐賀県立博物館(佐賀市城内1)3号展示室で9月7日から開催されている「さがヲほる-佐賀県発掘成果速報展2024-」の関連イベント「埴輪(はにわ)チェキ会」が10月6日、同館で開催される。(佐賀経済新聞) 【写真】「埴輪チェキ会」に参加予定の犬型埴輪(唐津市 仁田埴輪窯跡) 2016(平成28)年に「発掘成果速報展」として開催して以来、今回で9回目となる同展。吉野ケ里遺跡をはじめ、県全体の約500カ所で行われる発掘調査の成果を県民向けに紹介する場を設けようと、県文化課の文化財保護・活用室が主催。2019年からはより展示に親しみを抱いてもらおうと、同課の土井翔平さんの提案で「さがヲほる」に改名した。 「『さがヲほる』だからこそできる形で、佐賀の文化財に親しみを感じてほしい」と土井さんが企画した同イベント。土井さんは「何かポピュラーなものと文化財をかけ合わせたイベントにしたいと考え、最終的に頭に浮かんだのがアイドルのチェキ会だった」と話す。上司や同僚たちからの賛同を得たことから開催に至ったが、「まさか企画が通ると思わなかった」という。 当日は、佐賀県の重要文化財に指定された仁田埴輪窯跡(唐津市浜玉町)の「犬型埴輪」をはじめ、複数の埴輪が登場。参加者は埴輪の中から「推し」1体を選び、それぞれの列に並ぶ。一組ずつ順番に、同課調査担当者から「推し」に関する解説を受けた後、1分間、埴輪を間近で観察。最後に、撮影担当者にツーショットチェキを撮影してもらう。当日はチェキ会参加者への特典券の配布をはじめ、参加者が「推し」の前に迷わず並べるよう案内用プラカードも用意するほか、会が円滑に進むよう「剥がし」のスタッフも配置するという。 土井さんは「どのような化学反応を起こすか未知数の企画で、今も若干不安は残る。しかし幅広い年齢層の方から抽選への応募が来ているのを見ると、こちらの予想を超えて面白そうだと興味を持ってもらえているのを感じる」と話す。「展示室のガラスケース越しでしか見られなかった埴輪を、調査員の解説付きでゼロ距離で見られて、ツーショットチェキまで撮影できる貴重なイベント。佐賀県で出土した貴重な埴輪に親しみを持ってもらえるよう準備を進めているので、楽しみにしていてほしい」と呼び掛ける。 開催時間は、第1部=13時~、第2部=15時~。参加無料。定員は各部15人(申し込みが定員を超えた場合は抽選)。専用フォームで9月20日まで、申し込みを受け付ける。
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