角田裕毅、最終戦アブダビGP予選は悔しい11番手「Q3進出は難しいとは分かっていても、その予想を越えたかった」
F1シーズン最終戦となるアブダビGP。予選で11番手となったRBの角田裕毅は、Q3進出は難しいという事前の予想を「越えたかった」と語った。 【リザルト】F1 2024 アブダビGP 予選 アブダビGPで角田はFP1を同じレッドブル/ホンダ育成の岩佐歩夢にマシンを譲ったが、初日を締めくくるFP2では10番手。予選前に行なわれたFP3では11番手とQ3進出も見えるような位置につけていた。 角田はQ1でトラフィックの影響を受ける中、チームメイトのリアム・ローソンに次ぐ14番手で通過すると、続くQ2最初のアタックで新品タイヤを履いた恩恵もあり、一時4番手につけた。 しかしQ2最後のアタックでは、それまでユーズドタイヤを履いていたドライバーも新品タイヤに履き換えタイムを軒並み改善。角田はトップ10に0.040秒届かずQ2敗退を喫した。 「僕らは既にQ3に進出することが難しいと予想していました。しかしドライバーとして、僕はその予想を越えたかったんです。しかし十分ではありませんでした」 予選を終えてそう振り返った角田。自身のアタックやマシン自体は悪くなかったという。 「かなり良かったんです」と角田は続けた。 「Q2の1本目はかなり良いラップを刻めましたが、2本目はハースのせいでちょっと妥協を強いられました。結果的にマシンは悪くありませんでした。もちろん、ドライバーとして改善できる点はありますが、かなり良いラップだったんです」 RBとしては角田が11番手、ローソンが12番手とまずまずの結果。ただ、コンストラクターズランキング6位を争うハースのニコ・ヒュルケンベルグが4番手、アルピーヌのピエール・ガスリーが6番手と予選で上位チームに食い込む活躍を見せ、大量得点獲得に向けて絶好のポジションにつけた。 こうした状況ながら、角田は決勝では「何が起こるか分からない」として全力を尽くすことを誓った。 「ハースは飛ぶように速かったですが、同時に何でも起こる可能性がありますし、全力を尽くします」と角田は語った。 「ただハースは速いですし、振り返ると彼らは最初から良いマシンを持っていて、オースティンで大きなステップアップしました。僕らもそうした軌道を描き、ついていこうとトライしましたが、十分ではありませんでした。それからアルピーヌがペースを上げ始めて、ブラジルでのミステリーもありました」 「とはいえ、明日は何でも起こる可能性がありますし、絶対に諦めません。ベストを尽くします」
滑川 寛, Filip Cleeren