大関琴桜が1敗キープで初V王手、大の里との大関同士の一番制す 年間最多勝も確定
<大相撲九州場所>◇14日目◇23日◇福岡国際センター 大関琴桜(27=佐渡ケ嶽)が念願の初優勝に王手をかけた。大関同士による一番で、大の里を退けて1敗キープ。4日目から11連勝で13勝目を挙げた。 年間最多勝も決めた。場所前にはトップの大の里に4差をつけられていたが、じりじりと差を縮め、前日ついに並んでいた。この日の直接対決を制して65勝目とした。千秋楽も勝てば単独での年間最多勝となる。 大関5場所目の今場所は前に出る相撲が多くなり、安定感が増した。腰を痛めた影響で十分な稽古が積めなかった秋場所と異なり、今場所では順調に調整を重ねてきた。3日目に王鵬に不覚を取ったものの、引きずることなくその後は白星を並べてきた。 今場所中は一貫して「いつもと変わらず集中」「平常心で臨む」と繰り返してきた。初めての賜杯が懸かる千秋楽の土俵も、迷いなく臨む。