ウクライナ側の英国人義勇兵、「味方」に殺害される
【AFP=時事】英国の検視官は13日、ウクライナ側に立ってロシアと戦っていた英国人義勇兵が昨年、前線で「味方」によって「違法に」殺害されたと結論付けた。 【写真】ウクライナ、ATACMSで新たな攻撃 ロシアは報復誓う イングランド北西部マンチェスター出身のダニエル・バークさんは、義勇兵としてウクライナ側に立ち、負傷者を支援していたが、2023年8月に行方不明になったと伝えられていた。 1か月後に遺体となってウクライナ南部ザポリージャ州の訓練場近くで発見された。「複数の銃創」があったとされる。 ウクライナ当局とマンチェスター警察が氏名を発表しているアブデルファタハ・「アダム」・ヌリーヌ容疑者は、オーストラリアとアルジェリアの二重国籍者で、義勇兵としてウクライナ側で戦っていた。 マンチェスター警察の声明によると、ヌリーヌ容疑者は「ジハーディ(聖戦士)・アダム」としても知られ、現在はウクライナ当局から逃亡している。 ヌリーヌ容疑者は当初、現地警察に対し、訓練中にバークさんを誤って死なせてしまったと供述していた。 当初は事故だったとの証拠が提示されていたが、検視官はウクライナ当局とグレーターマンチェスター警察が集めた証拠に基づき、事故の可能性を否定すると述べた。 検視審問によれば、バークさんは「武器を持っておらず、身を守ることができなかった」という。 検視の結果、バークさんは頭、首の下部、胸の少なくとも3か所を撃たれていたことが確認された。 バークさんの家族は検視審問後の声明で、「答えを待ち望んでいる」と述べた。「ウクライナ当局がダニエルの死に関する捜査を進めてくれることを期待しており、いつかダニエルのために正義がもたらされる日が来ることを願っている」とした。【翻訳編集】 AFPBB News