百条委調査に「直接ハラスメント受けた」52件…延岡市長「していない、徹底調査してほしい」
宮崎県延岡市の読谷山(よみやま)洋司市長が男性職員に性的な言葉を使って仕事を指示し、職員が不快に感じたと訴えた問題があり、市長の不適切発言を調査している市議会の特別委員会(百条委員会)は12日、職員らを対象に行ったアンケート結果を公表した。市長からハラスメントを直接受けたと回答したのは52件に上った。
アンケートは、11月15日~12月2日に、職員約1200人と市長が就任した2017年度以降の退職者を対象に実施。683人から回答があった。百条委が調査するきっかけとなった発言などを除き、市長のハラスメントと捉えられる行為について、47件がパワハラ、5件がセクハラをそれぞれ「直接受けた」と回答。詳細について、百条委は、自由記述欄などを精査し、公表するとした。
読谷山市長は取材に対し、「(アンケート結果の)内容が分からないが、ハラスメントはしていない。百条委の調査の中で徹底して解明してほしい」と話した。
読谷山市長は昨年の庁内協議で男性職員に不適切な発言で仕事を指示。市長は発言を認めたが、ハラスメントを否定し、議会側が求めた弁護士らによる第三者委員会での調査も行わない考えを示した。百条委は10月から調査を始めていた。