深澤大河、アドリブシーンで橋本祥平と“ふざけあい” ラジオでは「自分の思いをもっと言葉に」
2021年2月11日(木・祝)公開の映画『ツナガレラジオ~僕らの雨降Days~』。2.5ジゲン!!では、カメラマンのマクロ役で出演する深澤大河にインタビューを実施した。 【写真を見る】深澤大河インタビューカット Webラジオ番組「オールナイトニッポンiおしゃべや」のパーソナリティたちが出演し、ラジオに情熱を注ぐ若者たちの青春ストーリーが描かれる同作の見どころやラジオの魅力などを聞いた。
「おしゃべや」開始時の思い出、映画撮影の秘話
――「おしゃべや」をはじめられて約3年。一緒にパーソナリティを務める橋本祥平さんとは、それ以前から関係があったのですか。 「おしゃべや」が初共演でした。もちろんお名前も知っていましたし、祥ちゃんの出ている作品も拝見していましたが、いきなり一緒にラジオをやると聞いて、驚きました。他のパーソナリティーの皆さんは知っている人同士で組んでいましたが、僕らだけなぜかはじめましての二人(笑)。最初の頃はラジオを通してお互いを知っていく感じでしたね。 ――当時と現在で関係性にどのような変化がありましたか。 いい意味で気を遣わなくなりましたね。最初は距離感が分からなくて、無理に頑張ったりしていたんですが、祥ちゃんは自然のままで受け入れてくれる人なんだって分かってからは、だんだんと素の自分になっていきましたね。あと、敬語も少しずつ抜けていきました。 ――ラジオ以外の現場で会うときはお互いの印象は違いますか。 そうですね。祥ちゃんはラジオだとナチュラルで自然体なんですが、他の現場だと明るく振る舞っていて、こんなに違うんだなって驚きました。 僕はどちらかと言うと、人見知りなので、現場によって、真面目な人がいればふざけてみたり、逆に明るい人がいれば真面目になったり…そういう感じのタイプだと思います。自分で思っているだけなので分からないんですけどね(笑)。 ――ラジオではどちらのタイプになるのでしょうか。 どっちなんだろう…。結構ツッコんでいる方だと思うんですが、僕はよく「変」って言われるんですよ。素うどんを毎朝食べたり、ご飯に一味唐辛子をかけたりするのですが、それは「おかしい」ってこになって、そこからラジオのコーナーが生まれたり(笑)。僕は普通のつもりなんですけどね…。 ――今回、パーソナリティが集結して映画になります。最初にこの話を聞いてときの感想を教えてください。 嬉しかったですね! でも、どうやって映画にするんだろうって不思議に思いました。ラジオが題材なので、ブースで撮影するのかと思っていたんですが、外に出て、山に登って、そこでラジオを作ったので、実際は全然違いましたね。 ――撮影は早朝から山奥で行ったそうですね。 朝早くに集合して、登山しました。結構寒くて、みんなで集まって暖を取りました(笑)。あと、観光客のおじいちゃん、おばあちゃんが息切れもせずに平然と山を登っていて、負けてられないなと思いましたね。(※撮影は2019年冬) ――橋本さんとのシーンも多く、ラジオとはまた違った体験ができたのではないでしょうか。 やっぱり楽しかったですね。芝居もそうですが、アドリブが多くて、マクロと(橋本演じる)コーシとしてやっていたのですが、僕と祥ちゃんの関係性がたっぷり表れていると思います。 ――アドリブシーンは監督からどのような指示がありましたか。 マクロはカメラマンなので、カメラを使って何かやってほしいと言われました。それでお互いを撮り合ったんですが、マクロは明るいタイプなので、あえてふざけてやっていたんですが、それを超えるようにコーシがふざけてきて、そのやり合いでしたね。 ――今回演じたマクロの魅力を教えてください。 マクロは中立というか、制作側の気持ちも分かっている半面、ラジオに出る側の気持ちも理解していて、どちらにも寄り添えるのが魅力かな。あと、いいのか悪いのかは分からないですが、濃いキャラクターがいる中で一番の“普通”でした(笑)。 ――演じやすさはありましたか。 そうですね。どちらかと言うと、僕自身に近いイメージでマクロを演じさせてもらいました。先程の話じゃないですけど、僕も中間にいるタイプなので、そこには共感できた部分ですね。 ――作品を見る前と後で、ラジオに対する考えに変化はありましたか。 今までは楽しやって、楽しく聞いていただくことを重視していて、それは今でもすごく大事なことだと思っているんですが、今回の映画を通して、自分の言いたいことを伝えていこうって感じました。せっかくラジオという媒体に携わらせてもらっているので、自分の思いをもっと言葉にしたい。ちょっと真面目な話なんかもしていきたいですね。 ――改めてラジオの面白さを教えてください。 想像を掻き立てられるところがラジオの面白さだと思います。「おしゃべや」は映像配信もしていますが、ラジオってパーソナリティの人がどんな表情で話しているんだろうと想像しながら聞くのも醍醐味だなと思います。だから僕も、しっかりと感情を乗せてしゃべっていきたいです。 ーーちなみに今後、ラジオでやってみたいことはありますか。 曲振りがしたいですね。「おしゃべや」は曲振りがないんですよ。僕の中でラジオは音楽を流すイメージがあるので、やってみたいと思っていたら、先日生放送で曲振りをすることになったんです。毎週毎週、曲紹介するのに憧れちゃいました(笑)。 ーー最後にファンへのメッセージをお願いします。 やっぱり言葉って大事だなって気持ちにさせてくれる作品です。何かを伝えなきゃいけない人が身近にいるのに、伝えられていないことって意外と多いと思います。この映画が思いを伝える手助けになればいいなと思います。 ヘア:鈴木祥太(superbus inc.) メイク:金光柚香(superbly inc.) スタイリスト:MIDORI 撮影:ケイヒカル 衣装:ジャケット・パンツ/共にblank