本木雅弘「倉本先生もこの船出を喜んでいらっしゃる」 8年ぶりの映画「海の沈黙」公開イベント
俳優、本木雅弘(58)が23日、東京・TOHOシネマズ六本木で行われた主演映画「海の沈黙」(若松節朗監督)の公開記念舞台あいさつに共演の石坂浩二(83)、清水美砂(54)、菅野恵(30)らと登壇した。 脚本家、倉本聰氏(89)が構想に60年、36年ぶりに手掛けた新作。 本木は「皆さんに見ていただけてわれわれは正真正銘、安堵しています。倉本先生も富良野でこの船出を喜んでいらっしゃると思います」と満席の客席に感謝した。 孤高の天才画家、津山竜次(本木)と元恋人、田村杏奈(小泉今日子、58)の大人の恋愛物語。 「結末を知ったところで終わるタイプの作品ではありません。2時間で収まりきれなかった何かが自分のこととしてじわじわと響いていけば」とアピールした。 そして、注目のシーンを聞かれ「夢のシーンで入れ墨姿の全裸で横たわる(牡丹)清水美砂さんとのシーン」と返答。 2人は1995年に放送したNHKドラマ「涙たたえて微笑せよ」の夫婦役で共演しており、「私が清水さんの髪をはさみでザクザク切り刻んでしまう狂気な役で今回は入れ墨を掘りまくって。どうも清水さんとは普通の関係ではいられない」とユーモラスに感慨を語った。 入れ墨の準備に6時間かけて「全身全霊」で臨んだ清水が「大好きな本木さんのために愛を込めて全裸になりました」と胸を張ると、本木は清水の肩を抱き、感謝していた。 また、全国ツアー中で九州にいる小泉は手紙で「観てくださった皆さんはこの物語の目撃者です。『海の沈黙』という映画の旅が素敵な場所に辿り着きますように」と祈った。