新型コロナワクチン「過去に副反応が非常に強く出た人は今後の接種慎重に」日本医師会呼びかけ
日本医師会の会見への受け止めは?
編集部: ワクチンの有効性を強調しつつ、過去に副反応が非常に強く出た人については、接種を慎重に検討するように呼びかけた日本医師会の会見への受け止めを教えてください。 中路先生: ワクチン接種には、アナフィラキシーショックや心筋炎・心膜炎などの一定の割合で避けられない重篤な副反応が存在します。ワクチン接種の目的は本来重症化予防にあります。 そのため、重症化リスクの比較的低い人や前回ワクチン接種で副反応が強く出た人にはワクチン接種の勧奨を適用しないことを確認した今回の日本医師会の判断は妥当であると考えます。
まとめ
日本医師会の釜萢常任理事が2023年8月2日の記者会見で、新型コロナウイルスワクチンについて「効果に対する信頼性は揺るぎないものがある」として有効性を強調しました。 その一方、過去に副反応が非常に強く出た人については、接種を慎重に検討するよう呼びかけたことが今回のニュースでわかりました。 新型コロナウイルスの感染者数が増加傾向にある中で、接種について考える際に過去の副反応については慎重に考えた方が良さそうです。
【この記事の監修医師】 中路 幸之助 先生(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター) 1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。
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