【ソフトバンク】小久保監督、最強の「暴れん坊将軍」になる「盛り上げますよ」和歌山出身監督3人
来年こそ日本一の天下取りへ-。ソフトバンク小久保裕紀監督(53)が11月30日、地元の和歌山県内で野球教室と講演会を行った。同県出身の監督はロッテ吉井理人監督(59)と今オフ就任した西武西口文也新監督(52)とパ・リーグだけで3人。徳川幕府の8代将軍、徳川吉宗を輩出した城下町でリーグ2連覇、今季は逃した日本一達成に向け、最強の「暴れん坊将軍」になることを誓った。 ◇ ◇ ◇ 小久保監督が、自虐を交えて地元愛を示した。「和歌山出身者が3人なので、もうちょっと盛り上がれっちゅー話」。小久保監督と西武西口監督は和歌山市内出身。ロッテ吉井監督は有田郡吉備町(現在は有田川町)からプロ野球の世界に入った。パ6球団のうち、3球団が同郷。「なかなかない」という縁に、自然に心が奮い立った。 「盛り上げますよ。西口監督も(出身が)すごく近くですし、吉井さんも今年一緒にパ・リーグで戦いましたし。2分の1ですからね。半分が和歌山出身。熱いパ・リーグを盛り上げられるように頑張ります」 今季は新監督として、4年ぶりにリーグ優勝を奪回した。NPBの優勝監督になっての凱旋(がいせん)。「残念ながら日本一には届かなかった」と心残りはあるが「本当の勝負は来年」と、すでに来季を見据えている。 立ちはだかるのは紀州のライバル。特に最下位の西武には今季17勝8敗と大きく勝ち越したが、25試合のうち1点差試合が11試合もあった。「僕は来年の西武の投手陣も警戒している。今年はああいう形になりましたけど、あそこまでの基盤を作ったのは2軍監督時代の西口さんやと思っている。2桁勝てそうな選手が5~6人すぐに挙がるので」。吉井ロッテは25年の開幕カードの相手。初陣はエース有原に託しており「しっかり開幕は有原に良いスタートを切ってもらって」と期待した。 「暴れん坊将軍」こと、江戸幕府8代将軍・徳川吉宗を輩出した城下町の和歌山。俳優松平健(71)が主演する時代劇「暴れん坊将軍」が、年明け1月4日に17年ぶりに復活することも決まった。天下を取る追い風? になる紀州の熱狂。リーグ連覇と5年ぶり日本一へ。小久保ホークスは来季も暴れる。【只松憲】 ○…小久保監督が和歌山県内で野球教室と講演会を開催した。12月1日に行われる「小久保裕紀学童野球大会20回記念事業」の一環で約650人の子どもたちを手取り足取り指導。「活躍できそうな選手はいましたね。この『小久保杯』からも何名かプロ野球選手になっている。より高いレベルでやれる選手になっていってほしいですね」と願った。