こんな飲み方してない? プロテイン6つの勘違い【専門家が監修】
筋トレ後にゴクリ。就寝前にゴクリ。カラダのため、筋肉のためと思って疑うことなく飲んでいるけれど、実はそれ、勘違いかもしれません。プロテインのプロに聞いた眼からウロコの新常識です!
勘違い1 トレーニング後にしか飲まない
トレーニング後にプロテインさえ飲んでおけば筋タンパクの合成が進み、筋トレ効果は上がるはず。これ、必ずしも正解とは言いがたい。(イラストレーション/サタケシュンスケ ) 「プロテインはトレーニング後に飲んでおけばいいというわけではありません。私は朝食後のプロテインをとくに重視しています」と言うのはスポーツサプリメントの専門家、桑原弘樹さん。 「一日を通して栄養素がスカスカなのは午前中です。朝食で最低でもタンパク質を20gは摂りたいところですが、朝食だけではそれに満たないことが多い。午前中の血中アミノ酸を維持するためには朝食後のプロテインが必須です」(桑原さん) 茹で卵にトーストの朝食ではタンパク質の摂取量は10g強。これではランチにありつくまで血中のアミノ酸濃度が低いまま。材料がなければ筋肉は合成どころか分解へと舵を切ってしまうのだ。 朝は食欲があまり湧かないという人はとくに、朝食後にプロテインをオンすべし。
勘違い2 ベストチョイスは糖質配合
筋肉中に十分な糖質(グリコーゲン)がないと、筋肉は分解の方向に進む。なので、プロテインのベストチョイスは糖質が配合されたタイプである。それが、よく勉強しているトレーニーの答え。 「面白い実験があって、トレーニング後に糖質のみとタンパク質のみを摂取した場合、糖質だけの方が筋肥大するという報告があります。筋肉を分解させるさまざまな酵素が、糖質を入れることで抑制されると考えられています」(桑原さん) ならタンパク質いらないじゃん!ということになるが、いや筋肉の分解を防ぐ糖質と合成を促すタンパク質を一緒に摂れば最強という話。 「ただ落とし穴があって、糖質配合のプロテインは糖質とタンパク質が1対1、または3対1の配合で、糖質をプラスした分、タンパク質が不足しがちになります。20gをカバーするとなると、大量のプロテインを飲まなければならない。ホエイプロテインに別途糖質を含むジェルを飲むなどの方法がおすすめです」(桑原さん)