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震災からの復興を目指す石巻の「猫神様」の島で “まきのねこバーガー”を食べてきた

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メシ通

※この記事はコロナによる緊急事態宣言前の2020年3月に取材したものです

東日本大震災で大きな傷を負った老舗割烹

東日本大震災で全壊地域となった石巻市中央エリアは、多くの飲食店や商店が集まっていた、かつての繁華街だった。その一画に、老舗割烹料理店「鰻割烹 八幡家」がある。

「鰻割烹 八幡家」は大正2(1913)年の創業というから、2020年で107年目。現在の女将、阿部紀代子さんは四代目である。 旧北上川に近い八幡家は、溯上してきた波で1階天井あたりまで水没。

震災により、代々継ぎ足して使ってきた自慢のたれも失われたが、東京に住む親族がたまたま冷蔵保存していたものがあり、2011年秋には営業を再開。 建物自体は使える状態だったため、2012年7月に店舗を新装オープン。 2013年8月には無事100周年を迎えた。 店内のあちこちに飾られているのは100周年を祝う漫画家さんたちから送られた色紙である。

被災前から石巻は漫画でのまちづくりを行ってきたが、その立役者のひとりが八幡家の女将さんなのである。 阿部さんはまた、発災直後から、路上での情報交換会などを主催、石巻市の復興を民間の立場から推進してきた人でもある。 その阿部さんが建物等の再建がひと段落した今、これからのまちづくりのためにと開発したのが「まきのねこバーガー」なのだ。当初はカラフルなバンズを使った商品などを模索していたそうだが、猫の島に行く観光客のためのものだからということで猫の顔をしたバンズになった。 「この9年で当初計画していた建物は8割以上が完成しましたが、これからの問題はその中身。多い時には20何万人ものボランティアが集まっていましたが、復興が進むにつれて去っていき、まちからは人の姿が減りました。そうしたなかで何か、まちづくりの新しいきっかけになるものはないか。思いついたのが私も大好きな猫でした」(阿部さん)

「猫神様の島」田代島

石巻市街からフェリーで40分ほどの距離にある離島・田代島は数年前から「猫島」として海外からの猫好きも集める評判のスポット。人間よりも猫の数のほうが多いと言われる。

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