ベガルタ仙台ユースは8年ぶり優勝逃す…プレミアPOは勝つ 安川洋介監督「選手たちの意思に働きかけながら出た課題を改善したい」
◆サッカー◇高円宮杯U―18プリンスリーグ東北最終節 青森山田セカンド3-1ベガルタ仙台ユース(23日・マイナビベガルタ仙台泉パークタウンサッカー場) 引き分け以上で優勝の1位・ベガルタ仙台ユースは勝ち点2差の2位・青森山田セカンドに1―3で敗れ、目前で逆転優勝を許した。立ち上がりから相手の雰囲気に押され前半13、16分と立て続けに失点。後半開始早々3分にも追加点を許した。仙台はプレミアリーグEAST参入を懸け、12月6、8日に広島で行われる高円宮杯U―18プレミアリーグ・プレーオフに聖和学園とともに出場する。 ベガルタ仙台ユースは試合終了のホイッスルとともに膝から崩れ落ちた。2016年以来8年ぶりの優勝を目指したが、最後に首位陥落。安川洋介監督は「相手が勝たないといけない状況でパワーを持って来ることは予想していたけど、思いのほか選手たちが硬くなってしまった」と振り返った。 相手のプレッシャーに屈した。試合開始から徹底したプレスを仕掛けられ、中盤でボールを保持できず押し込まれた。前半13分にはPKを献上し先制されると、3分後にクロスから失点。「一人一人ボールが足についてないですし、ゲームを落ち着かせてくれる選手が慌てていた」と指揮官。0―3の後半24分にはFW古屋歩夢(2年)が1点を返したが、堅い守備に阻まれた。 今年7月末にはユース監督の木谷公亮氏がJ1鳥栖のテクニカルダイレクターに就任(直後に監督就任)する事案もあった。当時ヘッドコーチを務めていた安川現監督が後を継ぎ、チーム一丸となって戦ってきた。少なからずイレブンへの影響もあったが「選手たちもそれを力に変え、危機感を持って意欲的に練習に取り組んでくれた」と成長してきた。 目標の優勝は逃したが、プレミアリーグEAST参入を懸けた戦いが待っている。指揮官は「今日最後まで諦めずに戦えたのは評価できる。選手たちの意思に働きかけながら出た課題を改善したい」と前を向いた。 (山崎 賢人) 青森山田セカンド、3年連続の頂点 〇…青森山田セカンドは王者らしい堂々とした強さを発揮し、3年連続の頂点に立った。青森山田らしさのある相手への圧と球際での迫力を見せつけ、前半でゲームを支配。後半終盤こそは押し込まれたものの、追加点は与えなかった。中村祥旗コーチは「立ち上がりのところは自分たちが大事にしている部分で、トップに習ってゲームをつくれた。選手がしっかり愚直に走ってくれた」とイレブンをたたえた。
報知新聞社