24歳が「はつらつボディ」で日本大会上位入賞 信条は「日常にいかにフィットネスを落とし込めるか」
「この1年は本当の“健康美”についてずっと考え、実践してきました」 過度な鍛錬や過酷な減量で大会に挑むのではなく、無理のない頻度のトレーニングと正しく栄養管理された食事で作り上げた身体で成果を出してみせる。トレーナーの飯田優華(いいだ・ゆうか/24)さんは『ベストボディ・ジャパン(以下、BBJ)日本大会』を終えて今年の振り返りを語った。 【写真】飯田優華さんのはつらつボディ
11月24日(日)、東京都・両国国技館にて、BBJ地方戦を上位成績で勝ち抜いた選手が集う最終戦が行われた。飯田さんは総勢約900名の参加者のなか、ミス・ベストボディ部門ガールズクラス(19歳~29歳)にて4位を獲得。優勝は逃したものの、自身の3年の大会出場歴で最高位を記録した。 「自身の身体だけでなくトレーナーとしてお客様のボディメイクに携わる上で大切にしていることに、『いつでも脱げる身体』をつくるというものがあります。これは、限られた時期だけの美しさを求めるのではなく、日常にいかにフィットネスを落とし込めるか、長く健康で美しくあり続けられるかということです」 飯田さんが大会出場にあたり行ったのは、習慣的な「週に2~3回の負担のかかりすぎない筋トレ」「ドリンクやサプリメントに頼らない固形物からの栄養摂取」「1日に2ℓの水を飲む」「一駅分を歩く」「階段をつかう」など、一般的な体型管理法ばかりだ。減量末期も日に2000kcalの摂取を維持し続けたという。 「パーソナルトレーナーは男女とも筋骨隆々であるべきで、大会出場者は過酷な鍛錬と食事の規制で作られた異世界であるという固定概念を打ち破りたかったからです。BBJの掲げる“健康美”という理念を考えたときにも、ボディメイクの大会に馴染みのない方たちに裾野を広げるためにも、自分のようなスタイルで身体を作り上げた人間が成果を残すことに意義があると思いました」 優勝を目指して走ってきたため結果には満足とは言えないものの、全国の舞台で上位入賞を果たしたことで自身の行なってきた方向性は間違っていなかったと安堵を漏らした。 「美味しいものが溢れ、誘惑の多い日本の中で美しい体型を保つというのは至難の業です。そのなかで誘惑に打ち勝つことを楽しめる強さ、普段、1人で節制しているからこそ味わえる皆で食べるご褒美食の美味しさ、苦しんで行うイベントではなく日常生活として体型管理をする習慣を自分自身はもちろん、お客様にもこれから出会う方達にも大切にしてほしいです」
来年の出場はまだ検討段階だが、出場するのであれば応援してくれる家族や友人、顧客の期待に応えるため頂点を目指したいと抱負を語った。 「私のステージを見てBBJへの出場やステージに立つことを決意したという方からの言葉をたくさんいただくので、その言葉に応えられるようにこれからも大会を盛り上げる一役になっていきたいです」
取材:にしかわ花 撮影:舟橋賢