【子育て移住】「英語教育特区」岡山県総社市の魅力とは。豊かな自然と、充実した公教育の英語環境で注目の自治体を徹底解剖【後編】
就園・就学は全国どこからでも可能! 10年間で総社市への注目度もアップ
――お話をお聞きしていると、無理なく自然に子どもたちが英語に触れ、楽しく学んでいる様子が目に浮かびます。学区外からの就園・就学も可能なんですよね。 竹花:総社市の教育特区の学校園は市内だけでなく、総社市外および全国からの就園・就学を受け付けています。ぜひ、ご興味があればお問合せいただけたらと思います。 現在、教育特区の対象校に通う生徒の41.6%が総社市外や市内の学区外から通学をしている子どもと、就園・就学のために総社市へ転居してきた家庭のお子さんです。(令和6年10月1日現在)3年前は約3割程度でしたので、このデータを見る限り、注目度がアップしている気がします。 ――「英語教育特区」に名乗りを上げたのは、過疎化対策も考慮してのことだと聞きましたが。 総社市人口増進室・西野さん(以下西野):はい、「英語教育特区」に名乗りを上げた背景には、総社市から海外に羽ばたく人材を育てたいという想いもありましたが、「英語特区」になることで注目を集め、過疎化や少子化対策になればという想いもありました。 ――この10年間で人口増加の兆しはありましたか? 西野:学区内の人口のみについて言うと回復しているわけではありませんが、自然減を加味し、英語特区校での学区外からの生徒数の割合が増えていることを考えると、総社市へ移住したいという志願者は増えているのではないかと思われます。
総社市は‶ほどよく田舎で、ほどよく都会〟のまち
――総社市のホームページなどを拝見しますと、自然も豊かで五重塔などがあって風情がありますね。 西野:五重塔は備中国分寺のもので、総社市のシンボルです。市内には、日本100名城の「鬼ノ城」をはじめ、寺社仏閣や古墳があって歴史が感じられます。また、緑も多く、美しい川が流れ、平野が広がっています。 その一方で、総社市は岡山市と倉敷市に隣接しているだけでなく、市内にJR伯備線と桃太郎線と井原鉄道の3路線が通っていてアクセスもいいんです。日常生活に必要な買い物は市内でできるので、‶ほどよく田舎でほどよく都会〟なんです。 ――子育て支援に関してはどのような状況でしょうか? 西野:市内には、子連れで遊べる公園やスポットも多数ありますし、親子の交流ができる「つどいの広場」や「子育て支援センター」も設置されています。公立幼稚園では給食がスタートしていますし、中学生は給食が無料となっています。 この7年間で115世帯、320人が移住の相談に来ていただいていまして、相談後に移住もしくは定住しています。都会に比べると不動産価格が手ごろなので、倉敷市や岡山市からの転入組も多いんですよね。2023年のデータでは、人口転入数は県内1位でした。 1日3000円で1~13泊できる「お試し住宅」も用意していますので、興味を持たれた方は、ぜひ一度足を運んでいただけたら幸いです。ご相談はいつでも受け賜わります。 ――土地勘のある地元周辺からの転入者が多いということは、本当に住みやすい町なんだと思います。しかも、英語教育が幼稚園から無料で受けられるなんて、本当にうらやましいです! 今日は本当にありがとうございました。
文・構成/山津京子