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中国がWHOに送り込んだプロパガンダ宣伝マン

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ニューズウィーク日本版

<WHOは「中国寄り」と批判されて当然>

ジャーナリストを自称するチャウだが、中国の感染症対応をたたえるその投稿はきれい事だらけだ。当局がいかに市民の怒りの声を封殺し、報道を検閲したか、湖北省武漢でいち早く警告を発した医師がいかに当局の嫌がらせを受けたかには一切触れていない。 2月初めにインドの新聞に寄せた論説では、WHOが公衆衛生上の緊急事態を宣言したことに触れ、これは「感染拡大を制御する中国の能力に対する不信任投票ではない」と強調した。 YouTubeやポッドキャストの自身のチャンネルでも、テドロスが「中国に信頼を寄せ」「その指導層の能力を信じている」ことを盛んにアピール。中国がWHOに圧力をかけて緊急事態宣言の発出を延期させたという報道があると、国際社会の中国不信をさりげなくかわすため、中国の元高官へのインタビューで「世界全体としてどこでパンデミック対応を間違ったとお考えですか」と聞くなど、そのやり方はなかなか巧妙だ。 中国政府の誇大宣伝を世界に向けて発信するチャウ。WHOは彼を親善大使にしている限り、中国寄りと批判されても文句を言えない。 <本誌2020年6月2日号掲載>

ヒレル・ノイアー(NGO「国連ウォッチ」代表)

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