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「#先生死ぬかも」日本の教育現場はあと10年も持たない

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現代ビジネス

---------- ピン芸人でお笑いジャーナリスト、時事YouTuberであるたかまつななさんは、2016年の18歳選挙導入の年から「笑下村塾」という会社を立ち上げ、学校や企業に対して主権者教育やSDGsに関する出張授業を行っている。 【写真】「先生は一切避妊をしなかった」 教師の性暴力に苦しんだ女性の告白 日本各地への出張授業、そして学校現場の取材を行うなかで聞こえてきたのは、長時間労働によりとうに限界を超えている先生たちの悲痛の声だった。 ----------

担任の先生が「死にたい」…疲弊する学校の現場

 今から3年前、私は大学院生だった。深夜2時過ぎだったろうか。LINEに電話がかかってきた。「誰だろう?」と思いながら電話をとると、相手は相当泥酔していた。どこかで聞いたことのある声だなと思い聞いた。「あの~もしかして、●●先生ですか?」。電話をかけてきたのは、私の昔の担任の先生だった。明らかに様子がおかしく、自殺をほのめかす言葉を次々に発した。後日、他の先生にも話を聞いたら、「働きすぎ」だということだった。  私は1年間で1万人以上の子どもたちに出張授業を届けている。学生時代からお笑い芸人として活動している私は、お笑いの力で教育界を変えたいと考え、全国の学校へ出張授業をしている。そんな中で強く感じることがあった――このままじゃ先生死ぬかも 。  時代の要請で新しい授業が求められているが、それらに対応できない現場。その大きな要因として、忙しすぎる先生の実態があることをこの目で見た。子どもの自殺、不登校の取材をした際も、こんなに忙しい先生にもうこれ以上の対応を求めるのは難しいと思った。学校問題の根っこの問題は、この先生の忙しさである。

中学校教師の6割が過労死ライン超え

 学校への出張授業を通して寄せられる悲痛な声を受けて、私は3年近く先生の過労問題を取材した。すると、小学校の教師の3割、中学校の教師の6割が過労死ラインを超えて働いていることがわかった。これは言い換えると、いつ死んでもおかしくない先生が小学校には3割、中学校には6割もいるということだ。過労死で亡くなってしまった先生のご遺族の方とお話しする度に、繰り返してはいけないと痛感する。  先生たちは、本当に生徒のことを愛している。今、先生方は特殊な法律上、残業代は0円で働いている。いくら働いても残業代がもらえないという仕組みのため、管理者側に人件費というコスト意識がなく、子どものためといって際限なく仕事が増えてしまうのだ。「子どものため」を思うと仕事を減らすのはなかなか難しい。ほぼただ働きだ。  より面白い授業を、より充実した部活動をするため、どんどん忙しくなる。そして、倒れていく先生があとを絶たない。なんとか、この先生の悲惨な状況を知っていただきたい。そう思い今年の8月、私が先生たちにSOSを発してくださいとツイートで呼びかけたところ、「#先生死ぬかも」がtwitterのトレンド入りした。タイムラインには、先生の悲痛な声が溢れ返っていた。

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