<高校野球>東海大四・西嶋投手の超スローボールの是非
三宅さんは、現在、岡山商科大の野球部で特別コーチをしているが、名門高校で高速の打撃マシンを使って、鍛えられてきた打者の多くは、140キロ級のストレートなら、いとも簡単に弾き返す技術を身につけていて、そういう高校野球の打撃技術の向上が、逆に超スローボールを有効にさせているのでは、と見ている。 「強豪高校は、速いボールを練習の中で打つ訓練をしていてコンパクトなスイングはできる。緩急をつけなければ、145キロのストレートは通用しない。バッティングレベルが上がっているからこそ、スローボールが使えるなら有効なのかもしれない」。 勇気と高い技術に裏づけられた西嶋の超スローボール。2回戦は19日の山形中央戦。プロも操ることに苦労する魔球は、チームに2つめの勝利を呼び込むことができるのだろうか。