【ソフトバンク】トミー・ジョン手術のルーキーが筑後につくった「沢柳ロード」来季は「全休でパワーUP」
ソフトバンクの沢柳亮太郎投手が6日、みずほペイペイ内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、育成選手として再契約をした上で、現状維持の1000万円(金額は推定)でサインした。10月7日に育成選手契約への移行を前提として戦力外通告を受けていた。「球団とも話をしました。来季は全休。パワーアップするだけです」と話した。 ドラフト5位ルーキーは開幕1軍を勝ち取り、早くも4月4日のロッテ戦(ペイペイD)でプロ初登板。8月1日の楽天戦(東京D)ではプロ初勝利を挙げるなど、11試合で2勝1敗、防御率3・38の成績を収めた。しかし8月10日の楽天回戦(みずほペイペイ)で登板した際、右肘を負傷して緊急降板。9月4日に右肘のトミー・ジョン手術を行った。 3ケタとなる新背番号は未定だが、球団からは今季の「38」をキープしてもらえる旨を伝えられたという。「ホークスは枠がギシギシで『38が誰かにいってしまうかもしれないが、できる限りは残しておくようにする』と言ってもらえた。トレーニング頑張らないと」と笑みを浮かべた。 2026年開幕からの復帰に向け、連日、下半身をいじめている。「きょうもスクワットと下半身トレーニングしてきたので、足がプルプルしている。クルマのアクセル踏むのもキツいくらい。1年後、38番の背番号がパンパンに張るくらいデカくなっていきたい」と前向きなジョークで報道陣を笑わせた。 トミー・ジョン明けの練習といえば、巨人・桑田真澄2軍監督。95年10月の手術後、ジャイアンツ球場の外野フェンス沿いを来る日も来る日も走り続け、いつしか芝生が剥げた走路部分が「桑田ロード」と呼ばれるようになった。沢柳は「筑後の広域公園っていうのが(タマスタ筑後の)隣にあるんですけど、手術し終わったあとは散歩しかできなかった。1か月間(毎日)2時間歩き続けたので、もしかしたらそこだけ生えてないかもしれない」と「沢柳ロード」をつくるほど前へ前へと進んだことを明かした。
報知新聞社