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「常にマスク」より手洗い徹底、Zoomで全校集会 校内に新しい日常

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西日本新聞

 新型コロナウイルスの影響で臨時休校が続いた長崎県内の小学校が授業を再開し、1カ月以上が過ぎた。学校の現場では授業や学校行事のたび、児童の日常生活確保と3密の回避策を模索する。ただ、時間がたつにつれてそれぞれの校内における「新しい生活様式」の定着も見えてきた。 【写真】桜町小での小さな植物を観察する実験  6月中旬、長崎市の諏訪小の校庭。休み時間に児童が遊具を使ったり、走り回ったりして遊ぶ。半分以上の児童はマスクをしていない。その代わり授業開始5分前になると、校舎に駆け込みせっけんで入念に手洗いし、マスクを着けた。

 「常にマスク着けるのは現実的ではない」とは山田圭二校長(58)。休み時間や体育の授業では激しい運動がしばしば。感染を防ぐためとはいえ運動時にマスクを着用すれば、今度は熱中症や酸欠を引き起こすリスクがある、と指摘する。  同小では予定された大半の行事を、感染対策を講じながら実施した。新学期の歓迎遠足では、風頭公園まで本来なら6年生が1年生の手を引いて歩くのを取りやめ、2列になって移動。弁当を食べる時も、1枚のレジャーシートに児童1人だけが座り距離を取った。  全校集会は、校内放送で行っていたのを6月からビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」を使うようにした。映像があればみんなでできることの幅が広がるためで、これまで同小に派遣されたスクールカウンセラーの自己紹介や歯磨きの指導に用いたという。

    ◇   ◇  一方、同市の桜町小でも、休み時間中の校庭でのマスク着用は強制していないが、新学期の歓迎遠足は中止した。それに代わって、スポーツが盛んな秋に体を鍛える目的での「鍛錬遠足」を実施予定という。  既に9月に延期することを決めた運動会では、校庭内での3密を防ぐため、二つの学年ごとに時間を区切って開く方針だ。例えば1、6年生の競技は午前中、2、5年生は昼前、3、4年生は午後-というような形を検討。児童は出場が終わり次第、保護者と一緒に帰宅するという徹底ぶりだ。

    ◇   ◇  各学校で注意が払われる感染防止策だが、それでも思わぬ課題が見つかる。  桜町小では、子供たちが対面するグループワークの授業を減らすが、小さな植物を観察する理科の実験ではわずかだが密な空間ができてしまった。同小の松本憲治教頭(50)は「対面しなければできないこともある。ある程度の密ができるのは仕方がない」。  諏訪小では、夏に控えた水泳の授業では児童同士で使い回すビート板の洗浄が問題点として浮上している。授業のたびに消毒していては人手が足りないためで、山田校長は「知恵を絞って解決策を見つけられればいいが」と話した。 (西田昌矢、坪井映里香)

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