【小倉競輪(ナイター)GⅠ競輪祭】和田圭「気持ちを入れて走っている」 裂傷に負けず気合の差し脚発揮
<23日・小倉競輪・5日目> 【記者コラム・造田大の大勝負】 和田圭が気合のこもった走りを続けている。5日目4Rは酒井雄多マークから伸びて1着。「脚はいっぱい。酒井も強かった」と踏み出しは少し口は開いたものの必死に追いつき、最後は渾身(こんしん)の差しを決めた。 満身創痍(そうい)の状態で走っている。前回の弥彦で落車して、左手甲の裂傷を負った。本人は「軽症」と話したが、計20針も縫う大ケガに見舞われた。「薬の抗生物質で体はいまいちピリッとしない。レース中も『傷口が開くかも』と頭によぎる」とレースへの影響は大きい。 それでもさすがは北日本屈指のファイター。「やるからには気持ちを入れて走っている。走れると思ったからには、あっせんをもらった以上は走り切る」と鋼の精神で最終日まで戦うことを決意した。「みんなどこかしら痛いですよ。そうでなかったら競輪は成立していないんじゃない?(笑)。腰が痛くて歩けない人でも走っている姿を何回も見たことがある。それに比べたら自分はまだ軽いですよ」。そう言い残して立ち去る姿は戦士そのものだった。▼7Rは和田が今節補充参戦も好調な小松崎大地を目標に連勝へ抜け出す。4―358―2358。 ▼11R(伊藤颯馬) 6月の久留米GⅢで九州3車ラインの先頭で奮闘。山崎賢人のVに貢献した。山崎の番手から捲って、3番手の山田庸平とワンツー。4=8―1359。