Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

忙しいときは「早く」、暇なときは「ゆっくり」。時間の経過感覚の違いをもしも“時給”に反映してみたらどうなる?

配信

  • この記事についてツイート
  • この記事についてシェア
ファイナンシャルフィールド

新型コロナウイルス問題は、結果的に在宅勤務やテレワークを拡大させることにつながっています。会社でのいつもの勤務に比べて、自宅では「時間の経ち方が違う!」と感じた方も多いのではないでしょうか。 いつもより早いのか、それともゆっくりなのか。人によってそれぞれかもしれませんが、同じ1時間なのに場所や環境が変わることによって感じ方に結構大きな変化がありえるのです。

時間の経過感覚がさまざまなのは、どうして

時間の経過の感じ方に関する有名な説として「ジャネーの法則」があります。これは、年齢に反比例して時間の心理的長さが変わるというもの。 同じ1年が、10歳の人には人生の10分の1なのに対して50歳では50分の1。つまり、10歳の感じる1年間が50歳では5年間に相当するくらい、同じ時間でも若い人には長くて高齢になるほど短く感じられるのです。 また、楽しい時間があっという間にすぎるのに、退屈な時間はなかなか経過しないのはどうしてでしょうか。理由のひとつとして指摘されるのが、時間の経過に対して向けられる「注意の頻度」の違いです。 注意の頻度が高いと時間は長く感じられます。【だらだらと続いている会議の終了】や【約束の時間にやってこない人】を待つときを想像してみてください。しょっちゅう時計を確認するのに、時間はあまり進んでいません。 逆に、楽しいときはそのことに没頭しがちですので、注意の頻度は低いでしょう。たまに時計を見て、「おや、もうこんなに時間が経っているのか」と感じるわけです。(「楽しいとき」ではありませんが、試験中に問題に追われて解答しながら、たまに時計を確認する場合も同じですね)。 このような時間経過に対する注意の頻度のほかに、身体的代謝、体験される出来事の数、感情の状態なども、それぞれが時間の長さの感じ方に影響を及ぼすといわれています(※)。

この感覚の違いを“時給”に反映してみると……

それでは、この感覚の違いがおカネに影響することはないのでしょうか。 例えば、人は働くことによって給料を得られるわけですが、そこに時間の長短の感じ方、いわば「体感時間」のような要素を加えるとどうなるのか。次のような事例で考えてみましょう。 (数値や内容は少しアレンジしていますが、筆者の知人の実体験に基づいています) <時給> 1200円 <仕事の内容> 来場者が持参する書類の受付業務(時間帯や当日の天候によって、1時間当たりの来場者数には数倍から数十倍程度のふれ幅が発生する場合がある) ここで、ある1時間における書類受付処理件数(来場者数)について、[10件]、[20件]、[30件]、[60件]の4つのケースを想定してみます。 1時間に10件の受付ならば[6分に1件]なので、ゆっくりと処理できます。これが20件では[3分に1件]、30件[2分に1件]、60件[1分に1件]と、どんどん忙しくなっていきます。 この仕事は1件いくらという「出来高制」ではありませんが、結果的な件数単価を計算すると、[10件] 120円、[20件] 60円、[30件] 40円、[60件] 20円 となります。同じ時給ならば、仕事が楽な(来場者が少ない)方が単価も高くなるのは当然でしょう。 しかし、先ほどの時間経過に関する感じ方の違いを要素に加えてみるとどうでしょうか。【図表1】をご覧ください。

【関連記事】