「誰もが衝撃」元世界王者ガルシアにFワード連発…安保瑠輝也の喧嘩腰スタンスに海外紙が注目「挑発は度を越していた」
元世界王者にも臆さなかった。K-1から成り上がってきた日本人ファイターの喧嘩腰のスタンスが注目を集めた。 【動画】ガルシアも目が点に…Fワードを連発した安保瑠輝也の挑発シーン 現地時間11月26日、総合格闘技イベント「RIZIN」は、大晦日にさいたまスーパーアリーナで行われる「RIZIN DECADE」で対戦予定となっているボクシングの元WBC世界ライト級暫定王者のライアン・ガルシア(米国)と、元K-1王者の安保瑠輝也(MFL team CLUB es)の記者会見を実施した。 視殺戦を繰り広げた両雄がバチバチの舌戦も展開した前哨戦は、海外メディアでもクローズアップされた。とりわけ小さくないトピックとして注目されたのは、司会者に「デモリッションマン(破壊王)」と紹介された安保だ。 今年4月のWBC世界スーパーライト級王者デヴィン・ヘイニー(米国)戦で、約1.4キロの体重超過をしでかし、さらに体重計の上でビールをラッパ飲みという暴挙に出た“悪童”ガルシアと対峙した安保は、のっけから「よく聞いとけよ」とドスの効いた日本語で挑発。そして、英語でこうアピールした。 「あいつの問題は、酒を飲み、プロフェッショナルに欠ける点だ。スポーツマンシップも、リスペクトもない。それなのに奴は自分のことを『キング』と呼ぶ。これはオレの名誉の戦いでエゴではない。日本の武士道を見せつけたい」 さらにFワードで2度も叫び、刺激的に挑発した。おもわずガルシアが「フレンドリーにやるつもりだったが、目が覚めた」と口にした安保の“パフォーマンス”は、十分すぎる話題性を生んだ。 スペイン紙『Marca』は「1年間の出場停止処分を受けている26歳は、物議を醸す方法で再び脚光を浴びている」と、先述の問題行動以降で再起が疑問視されているガルシアの現状を紹介。その上で「挑戦者の挑発は度を越していた。ガルシアに向かって紙切れを投げつけ、誰もが衝撃を受けるやり方で日本人は会見を始めた」と強気を貫いた安保の振る舞いを伝えた。 1ラウンド2分の8ラウンド制で、スーパーウェルター級に相当する153パウンド(69.4キロ)で行われる今回のエキシビション。その行方について同紙は「パッキャオとの対戦経験もあるアンポのボクシング経験は浅い。しかし、ガルシアの状態を考えれば、この対戦は予測不可能なものとなっている」と分析している。 もっとも、本当に実現するかは予断を許さない状況ではある。会見直後にガルシアのプロモーションを務める米大手『Golden Boy Promotions』の最高責任者であるオスカー・デラホーヤ氏が「このイベントを開催するには当社のサインが必要であることに書面で同意している。そのサインを得られていないため、現在、ライアン・ガルシアのイベントは開催されない」と明言。破談の可能性を示唆しているのだ。 果たして、開催か、中止か――。大晦日のゴングの瞬間まで緊張は続きそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]