復活初勝利もソフトB千賀の”お化けフォーク”に異変?!
自主トレ中に右のふくらはぎを痛め、キャンプ中には、右前腕部に張りを訴え、3月20日の開幕には間に合わなかった。新型コロナウイルスの影響で、開幕が3か月延期になったが、万全を期すため、ファームで3試合を投げ、実は、この日も、100球をメドにファームの阪神戦で最後の試運転を行う予定だった。 だが、開幕スタートで波に乗れず借金を抱える苦しいチーム状況に「ファームだと雨の関係もあって(復帰)計画がうまくいかないこともあり前倒しになった」(工藤監督)との理由で、最終調整を飛ばし首位・楽天との重要なカード初戦に緊急昇格していた。 試合前には、8日に先発を予定していたムーアが左足に異常を訴えて練習をリタイヤする緊急事態が発生。今日の先発は急きょ、まだプロ未勝利の6年目の笠谷が指名された。ローテー再編を余儀なくされている状況だけに千賀の復活は大きなプラスだ。 評論家の池田氏は、「フォークを使えなかった千賀を甲斐がリードでカバーした。千賀の復活だけでなく、3試合外れていた甲斐にも復活チャンスができたこともチームにとって大きかったのではないか」と、エースの復活にプラスして、“女房役”の甲斐が自信を取り戻したことも「収穫」と指摘した。 千賀のリカバリーに問題がなければ、次回登板は、14日のオリックス戦。工藤監督は、「100球を前に代えることはできた。本人も感じることがあったようなので、この1週間で次へ、いい調整をしてほしい」と期待を寄せている。