政府、日米韓抑止力に懸念 外相「一日も早い安定を」
日本政府は、韓国の尹錫悦大統領の弾劾訴追案可決を巡る混乱が、米国を含む日米韓の安全保障協力に及ぼす影響を注視する。核・ミサイル開発を進める北朝鮮への抑止力が弱まりかねないため、懸念は募る。日本政府筋は「日米韓の協力は変わらない」とするものの、韓国情勢の「一日も早い安定を願っている」(岩屋毅外相)のが本音だ。 石破茂首相は14日、尹氏の弾劾案可決前に記者団の取材に応じ「重大な関心を持って注視している。日韓関係の重要性は何ら変わらない」と強調した。 日米韓は首脳会談を昨年8月に米国で、今年11月に南米ペルーで実施し、連携の重要性を確認した。