国際・国内利用率60.2% IATA、20年10月旅客実績
IATA(国際航空運送協会)の2020年10月の世界旅客輸送実績は、国際線と国内線の合計で、有償旅客の輸送距離を示すRPK(有償旅客キロ)は前年同月比70.6%減、座席供給量を示すASK(有効座席キロ)は59.9%減となった。ロードファクター(座席利用率、L/F)は21.8ポイント低下の60.2%。中国から拡散した新型コロナウイルスにより、国際線は大きく落ち込んだものの、各国の国内線は回復傾向が続いている。 対象は日本を含むアジア太平洋と、欧州、北米、中東、中南米、アフリカの6地域で、航空会社の国籍を基準に調査。国際線と国内線の合計を地域別で見ると、アジア太平洋地域はRPKが61.6%、ASKが54.5%それぞれ減少し、L/Fは12.7ポイント低下の68.7%だった。 L/Fは6地域すべてで前年を大きく下回った。欧州は前年同月比30.7ポイント低下の55.2%、北米が27.9ポイント低下の55.8%、中東が34.7ポイント低下の38.7%、中南米が9.4ポイント低下の72.1%、アフリカが21.8ポイント低下の48.2%だった。 RPKとASKは、6地域すべてで大きく減少した。
Yusuke KOHASE