経産省が半導体やAI支援に1兆5000億円を計上-24年度補正予算案
(ブルームバーグ): 経済産業省は、2024年度の補正予算案で半導体や人工知能(AI)開発などの支援に約1兆5000億円を計上した。次世代半導体の量産を目指すラピダスへの支援などに充てる。
内訳は、先端半導体や量子コンピューターなどの計算資源の設計・製造技術の開発、実証に取り組むための費用に1兆514億円、先端半導体の国内生産拠点整備への支援に4714億円としている。経産省の担当者は、ラピダス向けに決まった額はないと説明した。
政府は経済安全保障の観点から、国内での半導体生産体制強化に向けて支援してきた。今回の補正予算は、石破茂首相が表明したAI・半導体分野への10兆円以上の公的支援の第1弾。政権変更後も、戦略物資である半導体への継続的な支援の姿勢が改めて鮮明になった。
政府は21年度から3年間で半導体産業に約4兆円規模を投じており、ラピダスに最大9200億円の支援を決めているほか、熊本県でロジック半導体の工場建設を進める台湾積体電路製造(TSMC)にも計約1兆2000億円を支援する方針だ。
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Yuki Furukawa, Yuki Hagiwara