自然をナメたら命取り。キャンプ初心者が陥りがちな“大”失敗例5選
揃えるべきコスパギアもわかったし、「あとはキャンプ場へ行くだけ!」と意気込んでいるそこのあなた、ちょい待ち! 道具を揃えるより大切なことがある。それは、キャンプのマナーとモラル、そして注意点を事前に把握しておくこと。空前のキャンプブームにも功罪があるようで、最近ではモラルの低下も散見されるらしい。
そこで、今回も年間100回のキャンプをこなし、ドラマ『ひとりキャンプで食って寝る』(テレビ東京)を監修したスタイリストの平健一さんに、キャンプ入門者が常識として頭に叩き込んでおくべき“基本のキ”を伝授していただいた。 どれも当たり前だけど、意外に守れていない人多数。あなたは大丈夫?
[1]そこ、私有地じゃない?「キャンプはキャンプ場でやれ!」
入門者でも玄人でも、キャンプは「キャンプ場」と明確化されている場所で行わなければならない。しかし、これも守られないケースが多発しているらしい。 「人気(ひとけ)のない静かな場所での野営に憧れる気持ちはわかります。でも、そこが私有地ではないと確認は取れていますか? 私有地の場合、間違いなく罪に問われてしまいます」(平さん。以下、カッコ内すべて)。 仮に私有地ではない場合でも、キャンプ場以外の土地に許可なくテントを張った場合、不法占拠と見なされる場合もあるという。 いくら目の前に開放的な自然が広がっていてとしても、「こんな広い場所ならテント張ってOKでしょ!」……なんて甘い考えは通用しないのだ。
[2]ポイ捨て、最悪です。「自分のゴミは自分で持ち帰れ!」
平さんは「キャンプ場に来たときよりもキャンプ場を綺麗にして帰る」ことを心がけているという。 悲しい話ではあるが、キャンプブーム以降、ゴミを放置して帰るキャンプビギナーも増えているという報告は少なくない。 キャンプ場で出したゴミは、持ち帰るのが基本。ただし、キャンプ場によってルールは異なり、完全持ち帰りのところもあれば、分別の義務さえ守れば処理してくれる場所もある。 ゴミ袋はいろいろと応用が利くので多めに準備しておくこと。また、出発前に利用するキャンプ場のゴミのルールを確認しておこう。