ダルビッシュ、27日からのパイレーツ3連戦に復帰照準!
「それだけのことはやっているから。それでまた痛いってなっちゃったら、これからなっていくならまだしも、今までの負荷でなっちゃうとなると、やっていた意味がないから。そこはもちろん自信はあった」 当然のように語るも、ダルビッシュと同じ時期にトミー・ジョン手術を受けた6人のうち、先発投手はダルビッシュを含めて3人だが、メッツのザック・ウィーラー(3月24日)は先月、フォローアップ手術を受け、手術が7月までずれ込む見込み。パイレーツのブランドン・カンプトン(3月10日)は昨年9月に肩を痛め、今季も絶望となっている。手術を受ければ100%復帰できるという保証など、実は何もない中で、ダルビッシュは復帰目前まできた。彼にしてみれば当たり前のことかもしれないが、ここまでの仕上がりを考えれば、 復帰しても最初の数年はリハビリの一過程、という従来の捉え方をひょっとしたら覆すかもしれない。 彼は、単に与えられたリハビリメニューをこなすのではなく、1年という長いリハビリ期間を「これは自分にとって、逆にチャンス」と捉え、トレーニングに集中するとともにサプリメントの勉強などに没頭した。そしてこういう境地に辿り着いている。 「あのまま普通に1年間野球をやっていたら、ここまで進めたと思えない」 それが、どういう形で結果に現れるのか。 すでにその一端がのぞいているが、まもなくである、あのダイナミックなダルビッシュが帰ってくるのは。 (文責・丹羽政善/米国在住スポーツライター)