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立派になったシビックは“知的”で“粋”な選択か? 6MTハッチバック試乗記

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GQ JAPAN

マイナーチェンジを受けたシビック・ハッチバックの6MT仕様に田中誠司が試乗した。大きく、そして立派になった現行モデルの魅力とは? 【写真を見る】電動シートも標準! 豪華な現行シビックの内外装をチェック(21枚)

諸経費込みで約300万円

「シビック」、276.1万円から294.8万円……“エッ、それってタイプRの話だよね?” と、反応するのはアラフォー以上の世代の人であるはずだ。確かに「シビックタイプR」は10年前まで300万円未満で売っていた。 フツーの日本車なのか、気取ったイギリス車なのか、アメリカ向け大衆車なのか……シビックは、コスモポリタンゆえに日本での居場所を失い、ホンダを代表する車種にもかかわらず、長く市場から姿を消してしまった。 「シビック・ハッチバック」と「シビック・セダン」として日本市場に戻ってきたのは2017年のこと。かつては“シビックの延長がタイプR”だったのが、“ニュルブルクリンクFF最速を争うタイプRを、むしろベースとするシビック”と、うたっての復帰だ。 それゆえ、コンパクトでちょっと軽薄なのが特徴でもあったかつてのシビックと違い、イギリスから逆輸入される現代のシビック・ハッチバックには、世界で戦う雰囲気が満ちている。 コミュニケーション・カラーであるいま流行りのグレーに包まれたボディは、全幅1800mmと幅広く、ハンドルからしてがっしりとしたドアはズシリと重い。シルバーとブラックを組み合わせた凝った形状の18インチ・ホイールの前後には尖ったエアダムが備わり、排気管は車体中央から突出する。全長4520mmとハッチバック車としては大柄ながら戦闘的なルックスである。この3月からはエヴァンゲリヲンとマーケティング・コラボレーションを始めたが、デザイン面ではそれもしっくりくる。 そしてこのモデル最大の特徴のひとつは、182ps/240Nmを発する1.5リッターガソリンターボユニットを操るトランスミッションに、6段マニュアルが用意される点だろう。一時期絶滅しかかったMT車に、ここへきて復活の兆しがあるのはクルマ好きならご承知のとおりだが、ちょっと大きめで実用的なハッチバックのMT車というのは、いかにも大陸的にクルマを使い倒せそうで、むかしシトロエン「BX19 GTi」の5MT車に乗っていた私のような、古いガイシャかぶれの心をくすぐる。

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