「サブカルとJ-POP」1980年代編、テクノとバンド、パンク、漫才ブーム、アングラ
1つの分水嶺となった1985年の「オール・トゥゲザー・ナウ」
静かな伝説 / 竹内まりや 流れているのはこの番組の後テーマ、竹内まりやさんの「静かな伝説」です。「802だからやれる夏休み自由研究・サブカルとJ-POP・80年代編」。そういうとちょっと気分が変わります(笑)。COCOLOは802ですからね。802じゃなかったら、やらせてもらえないだろうなと思って時々タイトルを変えますね(笑)。 80年代になって、あっち側・こっち側という壁がなくなったと冒頭で言いましたが、やっぱり、メインとサブという違いはあったんですね。80年代前半のサブカルはCMだったり、漫画だったり、漫才だったりして。それはもうとてもメイン・カルチャー的なサブカルだったんですけど、その中にもパンクとかアングラがありましたね。 1985年が1つの分水嶺で、オール・トゥゲザー・ナウという、いろいろな世代が国立競技場に集まる歴史的イベントがありました。そこで70年代的何かが終わって、そこから後半は80年代ならではのサブカルになった。社会性というテーマで、メジャーではやれない音楽というのがたくさん誕生しました。RCの『カバーズ』がその最たる例でしょうね。メインとサブが交錯しながら時代が変わっていくわけですが、あらためて思ったのはメイン・カルチャーと言われている世界、サブカルチャーと呼ばれている世界の中にもやっぱりいろいろな音楽はある。おもしろい音楽はサブカルにもあるし、おもしろい人はサブカルにもメインにもいる。ロックにはいいものもあるし、悪いものもあるという、君はスネークマンショーか(笑)。 実は『80年代音楽ノート』という本を書いたんですが、触れられなかったことがいっぱいあったんですね。僕はずっとそういう意味ではメインの方にいましたが、サブカルはこうやって動いているのかと思いながら、関われないで来ちゃったということもどこか心残りがあって、それを今月お送りしているというふうに思っていただけるとうれしいです。こんな番組ができる放送局は、802しかありません、そしてCOCOLOしかありません(笑)。 <INFORMATION> 田家秀樹 1946年、千葉県船橋市生まれ。中央大法学部政治学科卒。1969年、タウン誌のはしりとなった「新宿プレイマップ」創刊編集者を皮切りに、「セイ!ヤング」などの放送作家、若者雑誌編集長を経て音楽評論家、ノンフィクション作家、放送作家、音楽番組パーソリナリテイとして活躍中。 「J-POP LEGEND CAFE」 月 21:00-22:00 音楽評論家・田家秀樹が日本の音楽の礎となったアーティストにスポットを当て、本人や当時の関係者から深く掘り下げた話を引き出す1時間。 OFFICIAL WEBSITE : OFFICIAL Twitter :@fmcocolo765 OFFICIAL Facebook : @FMCOCOLO radikoなら、パソコン・スマートフォンでFM COCOLOが無料でクリアに聴けます! →
Rolling Stone Japan 編集部