大阪府・吉村知事が定例会見1月12日(全文2)オミクロン株に合わせて隔離期間の短縮を
自宅療養でどんどん亡くなる事態を絶対防がなきゃいかん
これは単なる想像だけではなくて、現に今、沖縄でも起きていることですから。当然、同じ日本で、同じような行動形式で起きているわけなので。もちろん都市性とか規模は違うにしても、大都市で感染拡大しやすいということを考えれば当然、想定をしなければならないし、現実にすでに起きている問題だから、これに本来対処しなければならないということなんだと思います。 じゃあどういう問題が起きてるのというと、先ほど申し上げたとおり、コロナの、例えば重症病床があぶれて、入院できなくて、自宅で、本来もう分かっているんだけども、入院先がなくてお亡くなりになるとか、そういう事態が生じるわけではありません。もちろんこれは自宅療養を希望されて、そこで、どうしてもこれ、急変する病気でもありますから、そういった方は、陽性者が、数が多くなれば必ず出てくるとは思いますが、本来入院を希望しているのに入院をできない、で、もうものすごい重い基礎疾患があるわけでもなくて、もともとやはり非常に重い基礎疾患があったり、すごい高齢の方は重症化しやすいです。そうじゃない方も、例えば自宅療養でどんどんお亡くなりになるとか、そういったことはやっぱり絶対防がなきゃいかんと。 そういった意味で重症病床があぶれるような状態はなんとか避けなければならないという意味で、これはいろんな都道府県も、重症病床等を含めて確保してきたわけです。大阪においては600床以上確保してると、重症病床だけでという状況なんですが、それが埋まる前に、医療機関において医療機能がどんどん低下していく可能性、これはオミクロン株において特有の問題だと思うんですけれども、想像しなければならない、リスクを想定しなければならないと思っています。理由は先ほど申し上げたとおりです。
別のリスクが生じることを考えねばならない
なので、これを回避するためにどうするかというのは非常に難しい問題ですけれども、これを、期間を圧倒的に短くするなり、このコロナをある意味受け入れて対応する。でも受け入れて対応するということは、これは当然、感染拡大リスクが広くなるということも意味しますので、そちらのほうで受け入れていくのか、あるいはもうこれはなんとか抑え込む方向で進めていくのか。抑え込む方向でいったとしても、それは当然、経済を犠牲にしながらやると、社会を犠牲にしながらお願いするということになると思いますので、そちらの方向でいくのか。ただ、そのときもデルタ株のように重症病床があぶれるという状況であれば理解が得やすいと思うんですけど、そういう状況でないにもかかわらずお願いをするということの方向でいくのか。非常に難しい判断ですけれども、これはやはりどこかで判断しなければならないという問題だろうと。なので、もちろん重症病床等は注目をしますが、それだけで何か判断を、結論を出すものではない。別のリスクが生じているということを考えなければならんと僕自身は今思っています。