大阪府・吉村知事が定例会見1月12日(全文2)オミクロン株に合わせて隔離期間の短縮を
感染拡大の原因をどう分析しているのか
読売新聞:変わりましてコロナなんですけども、今回、本日1700人前後の感染者ということなんですが、あらためてその原因分析についてどのように考えていらっしゃるかということと、あと今日、5人、重症者の方がいらっしゃると思うんですけども、これはオミクロン株による重症者とみているのかどうか、ここもお願いします。 吉村:まずこれはオミクロン株の感染拡大力に尽きると思っています。世界の症例でもそうですし、先行して感染が広がってる沖縄、広島等でもそうです。これは大阪、都心部ですから、市中感染は見られてますので、やはり都心部においては感染が広がりやすい。それだけ人も多くて密集してるわけなので広がりやすい。そして感染拡大力の強いオミクロン株が入ってきていますから、これはもうオミクロン株の感染拡大力だと思っています。 3連休もそれほど数は減りませんでしたから、3連休、ちょっと横ばいになってるように見えてるんですけど、普通は減るのに減ってないわけですから、これはもう週明けには増えるというふうに予想もしておりましたが、やはり週明け、平日に入ってから増えると。おそらく今週は増える傾向に入ると思っています。それがどれぐらいの波になるかは、ちょっとなかなか予測はつきにくいですが、やはり感染は、立ち上がり期ですから、拡大する傾向にある。これはオミクロン株の感染拡大力だというふうに思っています。それだけ強い拡大力があるということです。なので、お1人お1人の感染対策の徹底をお願いいたします。
コロナ以外の一般医療が制限される事態をどう捉えるのか
それから昨日発表した重症者3名の方についてですが、重症者3名の方のうち、お1人についてはデルタ株でした。お1人については、今スクリーニング検査を実施中です。で、もうお1人についてはオミクロン疑いです。ただ、ゲノムはまだ確定していません。スクリーニング検査をしたところ、デルタ株については陰性が出ていますので、デルタ株陰性の場合は、これはオミクロン株の可能性が非常に高い、オミクロン疑いということになります。今このゲノム解析をやっている最中ですので、あ、大丈夫です。そこについて今、確定すれば、また公表をさせていただきます。この方は80代女性の方で、ワクチン2回接種をされてますが、複数の基礎疾患がおありの方という方です。 読売新聞:従来のコロナとは違うパターンを想定しなければならないというお話をされていたと思うんですけども、医療従事者の陽性だったり濃厚接触者の方の急増で、コロナ以外の一般医療が制限されるような事態についてはどのように捉えていくのかということと、あとそうした事態が起きた際に対して、政府に強い措置を求めることになるとお考えでしょうか。 吉村:これはどちらの方向性でいくのかという、これは本当に国において基本的な方向性を定める必要があるんではないかと僕自身は思っています。というのも、おそらく、このあと感染がどうなるか分からない、もう予測の範囲でしかないわけですけれども、感染が右肩に上がっていくということを想定する。これは大都市部で上がっていくと。上がるとすれば、大都市部はリスクが高いと思います。大都市部で上がっていくといったときに、やはりそこで陽性者の数、濃厚接触者の数っていうのは圧倒的に増えてくるということになると思います。 濃厚接触者も、今、隔離期間っていうのが14日間です。また、陽性者については10日間。10日間ですけど、ワクチン未接種者については10日間ではなくて、PCRで2回検査して2回とも陰性になるまで、これは、隔離基準は解除されないとなってますから、もう10日以上と。この基準はちょっとまずどうにかしないといけないと思います。だからいずれにしても10日、14日ということになって、数が圧倒的に増えてくれば、これは基本的なインフラに、インフラ機能に問題が生じる可能性が高いと見るべきだと思います。