大阪府・吉村知事が定例会見1月12日(全文2)オミクロン株に合わせて隔離期間の短縮を
住吉公園のP-PFIの意義は
読売新聞:幹事社の読売新聞の太田です。先ほどの発表にありました住吉公園なんですけども、てんしばとか大阪城公園の事例とはちょっと異なって、一部での管理ということになりますけども、府営公園では具体的に事業者が決まったのは今回初めてかと思いますが、あらためて意義と期待、お願いします。 吉村:大阪のような大都市部における都市公園というのは、本来は親子3代、いろんな世代の方がこの緑の空間を楽しめる、そしておしゃれなカフェとかレストランもあって、多くの方がそこを目的地としてやってこれる、そういった非常に価値の高い公園を目指すべきだと思っています。従来型の、役所が管理して草木も生い茂ったままになってるとか、さびた何か遊具だけが残ってるとかっていうのが本来的な私営でやる公園の姿になってきてますが、これから公園も非常に、戦後すごく時間もたってくる中で、大都市においてはもともと都市の価値というのがありますから、都市の価値をさらに高めるという観点から、大都市で生活している方がくつろげる、そしておしゃれな、多くの世代の方がここで楽しめる、緑を楽しんで、そして空間を楽しめる空間、それこそが僕は都市公園の在り方だと思っています。 これはシカゴに行ったときもそうだし、大都市に行ったときはだいたい感じるんですけど、大都市部の中心にある公園というのはなんかやっぱり工夫が非常にされてます。中には美術館があったりとか美術品があったりだとか、いろんな、公園ならではのおしゃれなカフェがあったりレストランがあったりだとか、非常にいろんな取り組みをされているというのが大都市特有の、都心部の公園。
税投資することなく公園をきれいに豊かに
なので、公園においてはそれぞれのいろんな、47都道府県の中で地域性というのはあると思うんですけど、僕自身は大都市における都心中心部の公園というのは、そういった付加価値の付いた公園であるべきだというふうに思っていますし、その力はあると思っています。ここは税を投入することなく、民間にその力を出してもらうということで、税投資することなく公園をきれいに豊かに、そして多くの人が楽しめるというものに変えることができると思っています。天王寺公園のてんしばなんかもそうですし、大阪城公園なんかもそうだと思っています。 ただ、これ全部でできるかというとやっぱりできなくて、都市性というのが一定ないと難しい、そう思っています。その意味で、今回の住吉公園のP-PFIについては、公園全体をするというのはやはり無理です。ですので、これはマーケットサウンディングをして無理だというふうになったので、全体については今までどおり指定管理ということになりますが、部分的に民間の力を活用するということであれば、民間の事業者の参入が可能だということになりましたので、今回初めてこれが決定したということになります。 これによって新たな税投入することなく、住吉公園の中に非常におしゃれなレストランとカフェができて、デッキもできて、また、地域の皆さんも楽しめる空間もそこには一部出来上がるということになる。あとイベント等なんかについても、こういった民間の力も活用しながら、より楽しめるイベントもこの公園で実施できるようになると思ってますので、そういうことを期待しています。 これは一部分のP-PFIになりますけども、PMO型、これは大阪城公園なんかもそうですけど、そういったものについては服部緑地、浜寺公園、二色の浜、この3つについては可能性があるという観点から進めていってます。当然、府営公園は、それ以外に公園たくさんあるんですけども、府民の森なんかもありますけども、なかなかPMO型でやれると、そういうのはこの3公園だけだということで今進めています。この3公園については今年の3月末に候補者を選定いたします。趣旨としてその公園も、その公園全体で先ほど申し上げたような大都市における付加価値の高い、みんなが楽しめる公園、くつろげる公園、そういった公園を、都市型の公園を目指していきたいと思っています。