原油先物は小動き、「OPECプラス」控え様子見-米祝日で薄商い
(ブルームバーグ): 28日の原油先物は小動きとなった。米国が感謝祭による祝日で取引が薄くなる中、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成される「OPECプラス」の会合を来週に控え様子見ムードが強い。
ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は1バレル=69ドルを若干下回る水準で推移。ブレント原油は73ドル台での取引となった。
世界的に供給過剰の兆しがある中で、OPECプラスが次回会合で供給拡大を先送りするとの見方は強い。12月1日に予定されていた同会合は、5日に延期となった。
原油価格は10月中旬以降、狭いレンジで推移している。中東やウクライナを巡る地政学リスクやトランプ氏の米大統領選勝利、2025年の供給過剰見通しが変動要因だった。
オニキス・キャピタル・グループのグループ・リサーチ責任者ハリー・チリンギリアン氏は、「地政学的な材料がなければ、引き続き値動きは小さいままだろう。OPECプラスの閣僚会合が延期されたことで、その傾向はさらに強まる」と述べた。
原題:Oil Holds Steady in Thin Trading Ahead of Key OPEC+ Meeting(抜粋)
--取材協力:Robert Tuttle.
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Alex Longley, Yongchang Chin