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レッドブル・ホンダ分析:実力差が見えるのは予選か。課題は残るも、F1オーストリアGP初日は「基本的に順調」

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オートスポーツweb

 7月3日、午前11時。オーストリアのレッドブルリンクに、開幕後、初めてF1マシンのエキゾーストノートがこだました。 【写真】2020年F1オーストリアGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)  今回、オーストリアGPでレッドブルRB16に搭載されたホンダのパワーユニット(PU)は、6月23日にWEB会見で浅木泰昭(HRD Sakura/パワーユニット開発責任者)が語ったように、3月の開幕戦で使用する予定だったものに改良を加えた「スペック1.1」である。  田辺豊治F1テクニカルディレクターによれば、「基本的にはICEの信頼性とパフォーマンス両面で改良を加えたもので、シャットダウンの影響もあって予定していたものをすべて改良することはできなかったものの、きちんと細かいところを仕上げたという感じ」だという。  このスペック1.1を搭載したオーストリアGP初日のレッドブル・ホンダは、マックス・フェルスタッペンが8番手、アレクサンダー・アルボンが13番手に終わった。順位だけを見ると、中団に埋もれた形だが、オーストラリアGPの舞台であるレッドブルリンクは全長が短く、ラップタイムは僅差となる。メルセデスの2台は頭ひとつリードしているものの、その後方は3番手からアルボンまでの11人がコンマ5秒の中でひしめき合っている。  しかも、フェルスタッペンのベストタイムはソフトタイヤでのアタック中にフロントウイングにダメージを与えながら出したもの。本人も「だから、あのタイムには何の意味もない」と気にしていない。その後、フェルスタッペンはフロントウイングを交換してロングランに臨んだため、空力バランスに苦しんだようだった。  アルボンの1分5秒453も、じつは新品のソフトタイヤでの一発アタックではない。アタック中にハンドリングに違和感を覚えたアルボンは、いったんピットイン。タイヤはそのままで、フロントウイングのフラップの角度を調整してピットアウトし、6周連続走行の2周目に出したタイムだった。つまり、新品タイヤで6周目に出したタイムだった。  さらにアルボンはピットイン時に燃料を補給していなかったことを考えると、最初から新品のソフトタイヤでのアタックは10周分の燃料を搭載して行う予定だったことになる。このようなプログラムはチーム内で統一して行うのが常なので、おそらくフェルスタッペンもいわゆる空タンでのアタックではなかったのではないかと推測できる。  ホンダの田辺TDも「セットアップに関しては、車体だけでなく、われわれPU側も見直さなければならないことはまだまだあり、それらをつぶしこんで、最適なパフォーマンスを出せるようにしたい」と、土曜日に向けて課題があることは認めつつも、「PUは(レッドブル・ホンダだけでなく、アルファタウリ・ホンダも含めて)4台とも大きな問題なく、いろんなデータを取ることができました。基本的には順調な一日でした」と開幕初日を振り返った。  もちろん、初日に燃料を多めに搭載していたのは、レッドブル・ホンダだけでなく、ライバルたちも同じだったかもしれない。しかも、直前に2020年マシンで本格的なテストができたチームはどこもなく、全チームが最新仕様のマシンを走らせたのは、2月末のバルセロナ・テスト以来。だから、初日の結果はあくまで参考。本当の実力を計るのは、土曜日の予選まで待ちたい。 [オートスポーツweb ]

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