運転していた救急隊員は20時間連続勤務…岐阜・下呂市の救急車衝突・炎上事故の背景に過酷な勤務状況 「#7119」「#8000」の活用を
12月から緊急性のない救急搬送を有料化した茨城県では…
青井実キャスター: 逼迫しているという現状を見ていただきましたが、今高齢化が進む中で、救急車の出動件数というのは年々増加しているそうです。緊急性の低い通報というのもあって、救急隊員の業務を逼迫させる要因にもなっているという現状があるんですが、その対策として、「イット!」でもこれまでお伝えしたんですが、茨城県では緊急性のない救急搬送については料金を徴収しようという取り組みが12月から始まったんです。 しかしながら茨城県では、開始から1週間で緊急性のないものが88件あったそうなんですね。その理由としては便秘、腰痛、そしてかすり傷などがあったんですが、これについて、遠藤さんどうですか? 遠藤玲子キャスター: 切り傷とか、かすり傷で呼ぶというのは、ちょっと明らかに緊急性はないかなという感じもします。 青井キャスター: ただ腰痛だったら、人の腰痛の場合、呼んじゃうかもしれないんですよ。 遠藤キャスター: そうなんですよ、自分ではなく、誰かが必要かもしれないと呼んだときに、結局それでお金がかかる、じゃあちょっとためらっちゃうかなとの可能性もあります。 青井キャスター: いろんなケースがあると思うんですけど、ただ緊急時は迷わずに救急車を呼ぶことはもちろん必要です。 一方で、すぐに病院に行った方がいいのか、それとも救急車を呼ぶべきなのか考えた場合、以下のようなシステムがあります。 大人の救急電話相談「#7119」に電話したり、子どもも15歳未満の子どもは「#8000」にかけると相談に乗ってくれます。 遠藤キャスター: 実際まだかけたことないんですけど、どういうことが起きるんですか? 青井キャスター: 医師と看護師、トレーニングを受けた相談員等が情報を聞き取ってくれるそうです。それで緊急性があるのか、今すぐに病院受診した方がいいですよ、そういったことをアドバイスしてくれて判断してくれるそうです。 つまり、いつもと違う様子だと思ったら、緊急だとならなかった場合はこの「#7119」だったり「#8000」を使うということだそうです。 ーー中村さんどうですか? スペシャルキャスター・中村竜太郎さん: そうですね、諸外国を見てもですね、救急車を有料化しているところは結構多いんですよね。その点、日本は恵まれていて、ただそれに甘えすぎるのは、やっぱりよくないと思うんですよ。本当に救急車が必要な方の命を救うために、まずはこういった相談番号の活用をすることが必要かなと思いますね。 青井キャスター: この緊急性の低い通報って、これまで全体の2割ほどっていわれてるんですけど、今回のこの茨城県の取り組み後は、5.8%なので、一定の効果があったのかなというふうに言えるかもしれないですが、そのあたりどうですかね。 遠藤キャスター: 本当に緊急性の高い患者さんのためにも、 安易にやはり利用をしないこと、ただ緊急性が本当にその場合はためらわないこと、やはり自分での判断と相談もしっかりして、周りにも聞いて判断することが大事ですね。 (「イット!」12月13日放送より)
イット!