日本酒だけじゃない!新潟の海辺のワイナリーで砂地のワインを知る
「コテアコテカフェ」で昼食をとり、ルサンクワイナリーなどほかのワイナリーも訪ねた。カーブドッチ以外の4軒のワイナリーは、カーブドッチのワイン学校(経営塾)の卒業者が開業したもの。こうした取り組みは全国的にも珍しく、それぞれ個性的なワイン造りに取り組んでいる。砂利の小径(こみち)の先にブドウ畑が広がり、瀟洒(しょうしゃ)なワイナリーがたたずむさまは、ヨーロッパの田舎のようだった。 「この土地の景色を知ってほしい。そしてカーブドッチのワインを飲んだ時に、それを思い起こしてほしい」。カーブドッチのスタッフはそう話していた。帰りのバスの窓から、ブドウ畑の景色をもう一度、目に焼き付けた。海が、砂浜が見えた時、そっと窓を開けてその香りも記憶に残したくなった。 文/渡辺貴由 写真/齋藤雄輝 カーブドッチ ■ワイナリーツアーは11時~(所要約1時間、2200円、2日前までに要予約)/越後線内野駅から送迎バス30分(前日までに要予約)/☎0256・77・2288